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45-

 町に着き、4人でギルドに向かい未発見の遺跡について報告した。その際の手柄は全員に分けられた。そのあと、美夜が泊まっている宿屋に行き、詳しい話をすることになった。


 恵那の生き別れの姉の事について、詳しく話す事になる。


 美夜が泊まっている宿屋はかなり金がかかっている感じの宿屋だった。部屋で早速、恵那の生き別れの姉がどこにいるのか、話を聞くことになったが、美夜が注意を促していた。


美夜「まず、恵那くんに確認をしたいのだけど、君は本当に飛翔 恵那で合ってるよね?」

 美夜は妙なことを恵那に聞いた。どういうことだろう、この世に同じ人が二人もいるのだろうか?

恵那「えっと…僕は飛翔 恵那だけど…偽物でもいるの?」

 美夜は首を振り、人差し指をこめかみ辺りをトントンしながら、口をへの字にしていた。

美夜「う~ん、そうじゃないのよ…私が知ってる飛翔 恵那って二人いるっていった方が正解かな」


 彼女は語りだす、恵那が使う心創剣と呼ばれるものは飛翔家の男子にしか使えないものらしい。そして飛翔家には姉はいても兄弟はいない、その使い手が二人いるとのことだった。

 恵那はありえないという顔した、自分以外に使える人は父親以外知らないからだ。じゃあ、分家という可能性はどうだろうという話が出たが直系じゃないと使えないものという。


 その為、美夜は確認をとったのだ「君は飛翔 恵那か?」と…


恵那「仮に自分が…いや絶対にありえないけれど飛翔 恵那じゃなかったとして僕が持ってる思い出、技は全て受け継がれここまで来たものだ。自分が自分じゃないなんてあるわけないよ」

美夜「そう、まあ確かめるにも飛翔家にしか使えないものなら実際にお姉さんに会えばわかると思うし」


 そして生き別れになっている姉がどこにいるのか、美夜から教えてもらう事になった。


恵那「嘘だっ!!!」

 ありがちな実は死んでましたとか、世界の敵に囚われてました、といった展開かなと思ったがそうじゃなかった。私は恵那の声に驚いた、告げられた事についても驚いたけど…

美夜「嘘じゃないよ、彼女…お姉さん、飛翔 那美さんはRIO傭兵団の団員として世界の敵と戦っているよ。最近だとグレートウォール付近で戦っていた。姿も確認されているし、生存もしている」

恵那「そ、そんな…なんでそんな危ない事を…」

美夜「さぁ、なんでだろうね…ただこの情報は表に出てないし、団員名にも記載されていない。正直、謎なのよね」


乃陰「とりあえず、RIO傭兵団がいるところに行き、確認すればいいって事だな…恵那、本人に直接聞こう。容姿とか年月経ってるけれど、何か自分だって証明できるものとかあるだろ?」


恵那「あ、ああ…」

 すると恵那は耳につけてるアクセサリーを外した。ピアスやイヤリングとは違い、耳の外側につけていたものを取り外した。素材はわからないが不思議な銀色を筒っぽいものだった。


恵那「姉さんも同じものを持ってる」

 どこにでも売ってそうと思ったが、よく見ると緻密な彫りと模様が描かれていた。裏側にも描かれていた。


美夜「実際に会ってみればわかると思うわ。あ、そうだ…道中で言っていた話の延長になるんだけど―」


 私の話だった、気がついた時に持っていた武具が世界の敵から狙われているということ、そして世界の敵以外からもどこから嗅ぎつけたのか狙っている者達がいるから気をつけた方がいいとのことだった。

 怖いな、と思った。さすがに不意打ちでやられる事もあるし、今後どうしていけばいいんだろう…さすがにこの武具を使って危険を察知してパーティクル・アーマーなど使うにしても、限界がある。


眠兎「決めた、私も強くなる」

 そうだ、怖がったままじゃダメだ。強くなろう、行動力は力が伴うからこそ行動力!ただ行動しているだけじゃ切り開けない!女は行動力!

 メラメラが目に炎を灯した。


恵那「特訓には付き合うよ」

乃陰「俺も手伝うさ」

 これぞ仲間!冒険仲間だ!

眠兎「ありがとう!」


美夜「…(充分強いと思うのよね…私のあの攻撃も盾なくても防ぎそうな力場発生させていたし、まあいっか…)」


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