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 目覚ましがなる前に目が覚め、ベッドから降りて大きく伸びをする。機器を使っていろいろ調べ物をした内容は忘れていない。普通の夢だったら起きた時に5~9割内容を忘れていて、時間が経つに連れて忘れていってしまう。機器が日常生活に溶け込むにつれて、夢を見る行為は時間を有効に使う手段になっていた。

 機器を通しては夢は見ないが、機器をオフにした場合は自然に夢を見ることが出来る。どちらも脳の処理作業に違いはないため、その時間を活用するかどうかの違いになる。

 目覚めは特に変わらず、機器を使っても使わなくても変わらない。不健康、かつ不規則な生活をしている場合は機器にログインできないようになっている。

 

「目覚めバッチリ、今日は休みだし…どこか出かけるかな」


 休日ということもあり、私はどこか出かける事にした。テスター期間は何度でもログインが出来るので出かけるついでにテストしに行こうと思った。ここ数日、関連作品の攻略やレビューなど調べていたのでログインしたい気持ちがあった。


 朝食をとり、着替えて出かけた。普段、休日だと電車は座れないのだが運がよく座れることができ端末でネットサーフィンをする。都心まで片道30分もしないので、端末をいじりながらぼーっとしていたら眠くなり、そのままうたた寝をしてしまった。



 うつらうつらし、視界がボヤけ気がつくとベッドに寝ていた。周りが鮮明になっていき、視界がはっきりとすると傍らに恵那が私を見ていた。ひどく心配した顔で私を見ていて何か言っているが頭痛がひどく私は気を失ってしまった。



 電車がガタンッと音がし、私は身体をビクッとさせ目を覚ました。ゲームの夢を見ていたことを思い出す。かすかに頭痛がした気がするが、今は頭痛はしなかった。以前にも似たようなことがあったような感覚を感じ、それがなんだったのか思い出させなかった。


 私は先に医療機関がある場所に向かう事にし、ゲームにログインすることにした。医療機関は都心にあるため、テスターが終わった後にその辺ぶらぶらしようと思うようになった。

 医療機関に到着し、受付でテスターであることを伝えるとカードキーを渡され、テスターをしてる区画に向かった。区画につくと、いつものように受付を済ませて、指定されたテスター部屋に入り荷物を置いて、カードキーを使い、施錠をした。

 リクライニングシートにゆったりと座り、室内の証明を暗くし、目を瞑る。昼寝という時間にはまだ早いが、朝食を食べて時間が経っているので眠気が出てきている。

 ぼんやりとしながら、前回ログアウトした直前のことを思い浮かべていた。


 たしか、遺跡の全データを武具に入れて、それで私が倒れたんだっけ…時間はそれなりに経っていると思うしさすがに遺跡内ってことはないよね。私をおぶって街まで運んでベッドで寝かされていることを願う。恵那ならやってくれそうだし



 ログインしたら記憶喪失状態になってしまうけれど、やってみたいことなどを思い浮かべた。異世界に召喚された人の物語で反則じみた力をもって世界を救う話みたいに遊べたら面白いだろうなと思ったからだ。

 もちろんそういったゲームは存在するが、このゲーム程感情を揺さぶられるものではないと感じた。世界観や設定など凝りに凝ったゲームはたくさんある。だが、ここまで他のゲームと違い感情を自分自身が感じるのはないと感じた。

 他のゲーマーからするとどうなのかはわからないけれど、少なからず私はこのゲームが好きと感じ、発売後も続けようと思ったからだ。テスターの時から遊んでいることがこういったゲームのアドバンテージに繋がるのもあし、脳の処理速度も成長を期待できそうと思ったからだ。


 悶々と考えていたら、いつの間にかログインしていた。目を開けると知らない天井にベッドで横たわっていた。手にぬくもりを感じ、恵那が握ってたことが首を動かすとわかった。恵那は眠っており、よだれを垂らしながら座っていた。

 心配してくれていたことを感じつつ、よだれ垂れててかわいいなと思った。私は握られた手を握り返し、ニギニギしたら恵那がそれに気づき目を覚ました。

恵那「んっ…あっ?ああっ!よかった、もう3日も寝たきりだったんだよ!目が覚ましてくれて…大丈夫?どこか痛くない?」

 恵那が両手で手を握り、涙を浮かべそうな顔してる。

眠兎「お、おう…大丈夫だよ」

 なにこれ照れる。むっちゃ照れる。恥ずかしい。なにがだよとか…

恵那「あ、ごめんねっ」

 と察したのか手を離し、席を立つ。後ろを向き、よだれを拭ったのはばっちりわかった。

恵那「乃陰を呼んでくる。一応、乃陰はヒーラーでもあるしね」


 そういえば、敵の先遣隊リーダーにやられた時に治してくれたんだっけ…あれはどういう魔法なんだろう。いや魔法なのか、格闘職で回復といえばモンクあたりなのかなと推測した。



 ―――え、ちょっと待って…どうして私は現実の記憶があるんだ…



 いや、前回自分は現実の記憶も取り戻していた。でもログオフして現実では今のこの記憶がない。私はベッドから起きて、第三者視点で自分を見つめなおした。


 心臓がドックンドックンと鼓動を激しくし、身体から血の気が引いていってる。言い寄れない不安とともに致命的なバグが脳障害…記憶障害を起こさせているのがわかったからだ。

 この手の危険性は構造上ありえない、夢の構造を利用したゲームなのだから脳に記憶障害を起こさせ、それが現実だと誤認識させる。一日の脳のキャッシュを整理する作業中に起こる走馬灯なのだ。そのキャッシュの整理を生み出すエネルギーとヴァーチャルリアリティ作用を使ったものなのだ。

 現実で活動してる中で自分がこのログイン中に現実の記憶を持ったままいる。この前、ログオフした時それを報告しようとしても忘れいた…どうなってるのか混乱してきた。


 本来の作用として記憶喪失状態は夢の中で再現は可能、夢から覚めた時に「ああ、これは夢だ」という状態異常からの回復し、脳が正常に機能する。


 なのに、この状態はなんだ?

 

 気がつくと息苦しくなり、鼓動もさっきよりも早くなり、目の前が霞んでいった。


 武具からビープ音が脳内に響きなり、瞬時にメンタルケアシステムが稼働し恐怖が抑制されていった。私は、冷静さを取り戻して行き、深呼吸を繰り返した。

 感情が落ち着いていき、リラックスした状態になっていくのが感じられた。だが、突如として身体に異常を感じた。


眠兎「くっ…」

 瞬間的に頭痛がし、思わず顔をしかめる。苦々しい味が口の中に広がり心臓がキュッとなった。


眠兎「グッ…ハァハァ…」

 な、何今の…?!


 自分の身体が誰かに乗っ取られるような、無理やり引き剥がされるような感じだった。武具が精神を安定させた時の副作用なのかと思い、メンタルケア項目を見てもそういった事は確認が出来なかった。


 いったい今のは何?!


 さっきの感覚はまるで嫌な夢を見た時のような感覚だった。金縛りにあったような感覚だった。全身から冷や汗が出て、寒くもないのに寒さを一瞬だけ感じた。


 現状を冷静に受け止め、整理し、考えてみた。致命的なバグの可能性か、自分が日常でゲームをやりたいという欲求が、システムに介入してしまってるのではないかという仮説を考える。

 明晰夢に近いものがシステムに介入してるのは、ゲームとして致命的なバグであるため、それが影響してるのではないかと感じる。現実の記憶もそのまま持った状態であるため、本来の難易度で楽しめなくいずれ問題となる。


 しかし、ログアウトした時にログインしていた記憶の一部、状態を忘れている。起きて行うゲーム類のオンラインゲームはGMコールがあるが、機器を利用したものにGMコールなんてものは存在しない。

 そうなってくるとこのゲーム内で特殊NPCに現象を伝え、運営に連絡してもらうしかないが…特殊NPCって誰なんだろ?うーん、もしかしてこの武具がその役割にもなるのかな?


 武具の機能一覧を表示させて調べてみても得に表示はされなかった。そうなってくると特殊NPCとかになってくるのかなと思った。考えているとリングレーダーに恵那と乃陰がやってくるのがわかった。


 ノックされ、二人が入ってきて気付いた。あれ、そういえば3日も眠りっぱなしってことは糞尿とか臭いは…しかしそれは杞憂だったことを思い出す。この武具はそういった処理をしてくれるだったということに


乃陰「よっ、おはよう。どっか違和感があるとか気分悪いとかあるか?」

 まるでお前ならいつか目が覚めるだろうというという気軽さだ。恵那とは大違いだなこいつ

恵那「性格は腐ってるけれど、医療知識はあるから言っておいた方がいいよ」


乃陰「まあ、正直無いと思ってるんだよな。俺が見るにその武具が眠兎を回復させていたのが感じられたから日に二、三回体内の流れを見るだけで大丈夫だってわかってたしな」

 ニカッといい笑顔だったが、こいつ寝ている隙になんかしてねぇだろうなと怪訝な顔してジトっと見ると


恵那「大丈夫、ちゃんと変なことしないか見張ってたから」

 と乃陰がフォローを入れてくれだ。


乃陰「それにその武具、どのみちお前以外に脱がせないようになってるから何かしようとか無理だろ」


眠兎「えっ、なにそれ初耳なんだけど、脱がそうとしたの?」

 すかさず武具の棒を取り出し乃陰の目の前まで伸ばし、先端からエネルギー刃をちろりと出す。一気に場の空気が重くなり、ヒヤリとし室温が下がる。


恵那「ご、ごめん。あまりにも苦しそうだったのもあって、寝かせるときに本当にごめんなさい」

 怯えている恵那を見て、彼は悪くないのはわかった。


乃陰「言っておくが俺はお前に触ってないからな」

 両手を上げて自分は無実なんだと訴えてきてる。私は棒を収納し、手元から消す。


眠兎「恵那、早とちりしてごめんね」

 恵那には悪いことしたから謝っておく、悪気は無かったしね。


恵那「ううん、ごめんね。先に言っておくべきだったね」

乃陰「おい、俺への謝罪は?」

 武器を向けられてとか言われのない事に関してだが

眠兎「普段の行いを正してから言ってよね」

乃陰「はいはーい」

 両肩を上げ両手をヒラヒラさせて、特に気にしてない素振りを見せる。こいつムカつくなぁ


乃陰「それよりもな、お前は無謀過ぎんだよ。もうちょっと自覚しろ、あの規模の遺跡であのとんでもない情報なんだからもっと慎重になれよ」

恵那「そうだよ、頼むから無茶しないでどれほど僕らが心配したかわかってる?」

 この後、遺跡で手に入れたものが大きすぎて、自分に負荷がかかって倒れたことに二人の説教が始まる。時間にして15分くらいだった、途中恵那が泣きそうになっていた。

 心配させまくったことを謝り、今度からは気をつけることを伝える。あまり自信がないけど

 一通り説教をされた後に、冒険者としての心構えを恵那が話しそうになった時に乃陰がどんなものを手に入れたのか聞かれた。


 私は、体調を労れよと思ったが何を手に入れたのか最新のものだけを表示したいと意識を向けた。それに応え武具が機能を表示した。手に入れたデータが何か調べると自分が表示してるマップや敵の位置を恵那と乃陰に共有できることだった。ただ一定距離内のみ可能と書かれており、その距離もマップ状で表示された。遮蔽物や密閉空間などの影響で多少のラグがあったり共有ができないとのことだった。


 手に入れた世界の縮図と生態図鑑に関しては、世界の縮図だけは共有できず特殊な状態にならないと見れないものだった。データ量が多い分、負荷がかかるためその場からほぼ動けなくなり無防備な状態になるため、注意が表示される。


 二人に説明するとかなり喜んでいてワクワクさせていた。特に乃陰は目が見えない分、感覚で見ていた為、実際の色合いを資格情報を感じ取れるのはかなり嬉しいらしい。


 情報を共有していると私のお腹がなり、とりあえずご飯を食べる事になった。3日も何も食べてない状態だったので腹が減ってるわけだ。宿屋の一階は食堂や酒場になってるため、3人でご飯を食べることになる。ギルドには遺跡の調査報告などし、報奨金をもらったとのことだった。気を失ってる間に私のも報告してくれていた。

 食事をしながら今後どうするか話しているとグレートウォール付近で戦いがあり、その話題でもちきりになる。先遣部隊が街を壊滅させたことなども耳に入る。


 ただ自分たちが先遣部隊を倒した事や敵兵を捕らえた事については一切話に出てこなかった。

 冒険者として名を上げるにしても、世界の敵を倒すなどの戦争行為で名をあげていくとなると他のギルドが黙ってはいない。冒険者と比べ、傭兵は対人戦闘は避けられず命の危険性が高い。冒険者は依頼内容が様々、かつランクで定められた依頼になるため、命の危険性はある程度管理されている。

 その管理から逸脱した行為を行えば、金に目を眩んだ冒険者が無駄に命を落とし、冒険者ギルドとしての信用が失われてしまうからだ。


 そのため、報奨金だけ貰うだけ貰ってあの時はそれでいいのかと思ってた。腑に落ちない顔をしていたら、乃陰から教わったのだ。



 恵那と乃陰は二人部屋、私は一人部屋だったので二人の部屋に行き、世界の縮図を起動させることになった。ログイン時の記憶のことやバグのこともあったけれど、何かしていないとまた不安にかられてしまうと思ったからだ。


 椅子に座った状態では出来なく、床にひざまずくか、立ってやるかの状態だった。背もたれの椅子だと発動する際に、邪魔になるため発動できないとエラーが表示された。起動した場合の自分がどうなるのかは第三者視点で半透明に表示された。

 世界の縮図を発動させた場合、頭と胸と背中あたりが拡張されるのがわかった。なので、恵那が使ってるベッドに腰掛けて起動させることにした。


 世界の縮図を起動すると、黒のインナーがシュルシュルと頭を半分包み込んでいった。頭部は戦闘時と違い、バイザー状になり、目の部分は相変わらずアンテナ型で攻撃的ではなく、根本から3本の突起状が伸びておりそれが不思議な形になって3本ともクルクル回っていた。また根本の部分もゆっくりと回っている。見た感じきしょい

 耳の部分は伸び、よりうさみみっぽくなり、バイザーと一体型となる。集音していただろうと思われる部分に横線のダクトが形成されいった。そして両耳を挟むように円環が表示される、発光はなく、半透明の円がくるくる回る。なんだか天使の輪っぽいなと思った、幾何学模様に形成されていって機械天使っぽいなと感じた。

 武具の背中に円形部分が広がり円環状と歯車を併せ持った形になり、ゆっくりと廻りはじめた。すると背中から頭部は固定され、首は動かせない状態に変わる。全体的のシルエットが大分変わっていき、胸の部分は透明なガラス状に保護されるように、中身に銀色の装飾された幾何学模様の板が組み込まれ、板から金色の糸のようなものが胴体に接続されていた。


 上半身が異様に情報量が多く見た目も重そうな感じになったけれど重さはなかった。だが、座った状態からは身体を動かそうとしても動けなく動こうとすると今の状態を解除するかどうかのメッセージが表示された。


眠兎「思ってたんだけど、まだ未発見の遺跡を探せたらそこを巡るってどう?」

乃陰「はぁ?お前そんなこと出来んのか?!」

 我ながら嫌らしい笑みを浮かべていたと思う。

眠兎「やってみないとわからないけれど、私が見聞きした情報は追加されて表示されるから発見されてる遺跡の大まかな情報がわかれば探せると思う」

 黄金の民の遺跡は今まで無かった場所に突然現れたりする。しかも入り口は見えにくい場所だったり、バカでかく遺跡があったりと様々であるため未発見の遺跡を見つけることも報奨金になる。


眠兎「今まで行った場所の街は表示されるのだけど、行ったことない場所はただ”街”としか表記されてなくてそれと同じく黄金の民の遺跡も”遺跡”と表記されてるから」

 世界の縮図はそれだけではなく、行った街の人口、年齢別、性別、などのデータも表示された。自分のレーダーにかかった範囲であるため、ある程度の概算になっているのがわかった。


 また改めて世界の縮図から見るグレートウォールは異常だった。どこにこんな資源があって造られたのか、またこんな巨大な壁が扇状に展開しており、通った後は黒く荒んだ平野になっていた。壁の向こう側は、首都と思われる場所や大きな街以外は荒れ果てている個所が多かった。

 荒れ果てている個所に共通するのは、黄金の民の遺跡があった。もしかしたら、様々なことを行い情報を吸い出したり実験してるのかな


乃陰「さっそく未発見遺跡の照会を行おうぜ!」

 恵那はテーブルに地図を広げ、発見された遺跡の場所を私に伝えてきた。それを元に、世界の縮図を見て詳しい場所などを確認して発見されている遺跡とそうでない遺跡を照らし合わせた。


 照らし合わせたら未発見の遺跡の方が圧倒的に多かった。どんだけ見つけにくいんだと思い、未発見の遺跡の場所を拡大表示したら、遺跡の入り口は上からではわからなく、そこに遺跡だと表記がなければわからなかった。


眠兎「拡大表示で未発見の遺跡を見てるんだけど、どうにも入り口っぽい入り口がないんだけど…」


恵那「見た目は何もなかったり、何の変哲もない岩が岩じゃなくてすり抜けられたりする例もある。いくつぐらい未発見の遺跡ってある?」


眠兎「うーん、今発見されてる遺跡の大体4倍以上はあるよ…」

 というかかなり多い。どんだけ多いんだっていうくうらい多い。天然のダンジョンや敵がアイテムやお金をドロップするわけじゃないから、そりゃあ遺跡で補えというものね。

 前作のゲームは魔法が主体だったから、論理構築など行って体系化させたり道具に付加させたりし、それを売ったり使うけれど今作は元となる技術は黄金の民の技術が土台になってる。その技術を抽出し、使ったり売ったり、あるいはカスタマイズしたりするんだろう。


乃陰「そんなにあると、俺達冒険者として有名になるな!それに武具が手に入る確率も高い!」

 乃陰はかなりやる気で恵那も同じくすっごい笑顔だ。


恵那「これならランクアップ間違いなしだ」


 その後、近場で未発見の遺跡の場所を恵那に伝え、明日は遺跡巡りの準備をし、明後日から未発見の遺跡に行くことにした。

 新しく手に入れた機能を使ったのか、3日ぶりに起きたばかりなのか身体が疲れてて、部屋に戻るとすぐに眠ってしまった。眠気に襲われながらぼんやりと記憶の障害状態について不安もあったけれど、どうにでもなーれーと瞼を閉じた。

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