表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

002 苦手な団長

 朝からとんだ目に遭った。あの女はまだお怒りらしい。当日の、しかも直前に召集を伝えるだなんて信じらんねぇ。一応俺は奴の上司なんだがな。まぁ、今は団長の話に集中しよう。


「遅刻とは珍しいな、オデムウィンギ」


「申し訳ありません。少々事情がありまして」


 団長はやたら遅刻に厳しい。団員の間では、過去に何かがあったというのが通説だ。


「事情?」


どうやら全て説明しなくてはいけないらしい。ほんとになんなんだ、あの女・・・


「実は――――」


「ああ待て、当てて見せよう。そうだな、寝坊ではあるまい?」


「はい、寝坊ではありません」


ほんとにこの人ニガテだ。どうやって切り抜けようか・・・・・・?


「そういえば、朝からナミン・サンベルトの機嫌が悪いな。サンベルト絡みか?」


「時間はいいんですか?」


「ほう、お前もついに話を変えるようになったか。昔はほとんど口を開かなかったがな。成長したな」


ほんとに嫌だ。過去を掘り返すのは辞めて欲しい。


「確かに時間はない。本題に移ろう」


きたぁ――!俺のコミュニケーション能力もバカにならんな。

いかん。集中しねえと。


「今回の標的は[地図]だ」


地図?地図ってことは・・・・・・


「もしや―――」


「人類再興計画は第二段階に移った。まあ後37のステップがあるのだがな」


話の腰を折る癖、なくした方がいいと思う。てか、あの計画、人類再興計画っていうんだな。初めて知った…まあいい。


「今回はどこに行くんですか?」


「言葉遣いを学びたまえ。行くのですか、だろう。今回はドイツだ。詳しくはさっき渡した書類に載っている」


「書類をもらった記憶はありません」


「先程サンベルトに、お前に渡すように頼んだのだが…ああ、そうだったな。まったく、任務に支障がでることは止めてくれ。命令だ」


「もちろんです。団長」


結局俺が割を食う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ