志賀早月〈1〉―遭遇:Detection―
えー、何ていうか書き改めました。はい。
幼い頃から余計なものばかり見ていた。
それは他人には見えず、理解しがたいもので、それは血の繋がった家族にもそうだった。
おかげでいらない苦労ばかりしたように思う。だって、他人と違うということはそれだけで悪だから。周りと違うということはそれだけで罪だから。だから、見えても気にしてはいけない。気付いても気にしてはいけない。あくまで普通でいないといけない。周りと一緒でなければいけない。
自分は、あくまで背景だ。
それでも、それを続けていくことは出来なかった。
ただの偶然。
俺の生き様はたまたま、変わることになってしまった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
その日、志賀早月は、たまたま母親にお使いを頼まれた。面倒と思いながらも近所のスーパーまで足を運ぶ。さっさと用を済ませ、家まであと少しのところまで来た時、大気が震えた。
「ウォオオオッ!」
「っ!?」
耳をつんざく咆哮。早月は身を竦めて耳を塞ぐ。
(なんだ?)
普通ではない。日常でこんな獣じみた音を聞くことなど有り得ない。
そして気付く。道行く人の視線。身を竦めて辺りを見る早月に怪訝な顔を向けている。
(ああ、またか……)
いつものことと割り切って、早月は再び歩き出した。
獣の叫びはなおもどこからか響いてくる。自然、歩調が早まる。穏やかな雰囲気は微塵も無い。
不意に、叫びが消えた。
手のビニール袋の擦れる音がいやに耳に響く。
人がいない。
背後に、何かがいる。
明らかに人のものではなかった。
「ウルルルルル……」
振り向くとそれは唸っていた。
街中にいる動物としてはあまりに大きい。ライオン程の大きさがある。何より、その容貌が異様。
人の顔を持ったライオン。
頭は人、体はライオン、尻尾がサソリの怪物。
(なんだよ……これ……)
緩慢な動きで怪物が一歩踏み出す。
「……あ?」
間抜けな声と同時に早月はその場にへたり込んだ。
腰が抜けて動けない。
怪物の口から涎が零れる。
喰われる。
思った刹那に、朗々としたソプラノが響き渡る。
「【My blood is creation invader】」
怪物が顔を上げ、それにつられて早月も顔を上げた。
空高く舞っている少女。
「【Iron】」
少女の手に光る鉄片。
「【Obey My blood,】」
黒く豪奢なドレスと銀の長髪がたなびくその姿は勇ましく、
「【rip to pieces a harm 】」
白い肌を血で赤黒く染めるその姿はとても印象的で、
「【Bloody sword・HAZAKURA】」
鉄片に血がまとわりつき、赤黒い刀に変わる。
着地と同時に一閃。
グチャリという音と同時に怪物がバラバラになり、辺りに血が飛び散る。
「依頼完了」
そう呟いたその顔は、早月にとっての日常だった。
英語の部分はかなりいい加減です。なら使うなという話なんですけどね……。でも、使いたいっ!
英語が間違ってるとかあれば教えてもらえると助かります。
評価、批評、感想、待ってます。




