食べたいー!!
ちなみに主人公は魔族なので成長が早い設定です
今がだいたい……3歳くらいかな
今は朝食の時間だ
メイドさん達が準備してくれた色鮮やかなご飯達は父、母が食べるもの。一方の私はいつも通り茶色のどろどろ離乳食だった
ペチン!!
「おかしいでしょ!これぇ」
私はお行儀悪く縦長のテーブルを叩いたつもりだけど今は幼女だ。どんなに力一杯叩こうがたいした威力はなく音は響かなかった。
それでも食事を始めようとしていた父、母は手を止めメイドさん達も私の声に何ごとかと全員驚いた顔をした………………
違った、一人だけ平然としているヤツがいた。
このどろどろを用意した張本人私付きのメイド、ミモザだ。
「みもざ!」
「(ッチ面倒くさいな)はい、なんでしょうか?エルファルト様」
ミモザは私が呼ぶとすぐ来てくれたけどアイツ今面倒くさいって言わなかったか!?
それに翡翠色の瞳を細めて笑っているように見えるけど―――
どう考えても作り笑いだ!!
ミモザには私が生まれた時からいろいろお世話になっているせいか私に対する扱いが雑な時がある
まぁいつものことだけどね……
気をとり直して
「みもざ!!これはどういうことかせつめいしてよ」
「説明?あぁ、ジオルト様とレオルト様なら今週からまた学園の寮生活に戻られましたよ」
あー
確かに兄二人いないなーって思ったけど
へぇー寮生活なんだーって違ーう!!
確かにそれも気になってたけど今私が聞きたいのは兄二人のことじゃない!
「ちがうのぉー
なんでまだりにゅうしょくなのかいってるのぉー」
私が聞きたいのはご飯のことだ!!
説明プリーズ
「あー、それはエルファルト様が普通の食事をたべるにはまだ早いからですよ」
まだ早いって……
もしかしてこの世界では幼児が普通のご飯を食べ始めるのって結構遅い時期だったりして……いや諦めないぞ!
目の前には待ちに望んだ豪華な朝食達がいるんだ…………ゴックリ
こうなったらなんとしてでも食べてやる!
「ごはんー、ふつうのごはんが
たべたいー」
「いけません」
「ごーはーんー」
「ダメです」
何度も同じ答え
ミモザは許可してくれなかった
く、ミモザの石頭め!!
こうなったら
「ねーおかあさまー」
ミモザと私のやり取りをニコニコしながら眺めていた母にターゲットを替えた
文章ぐちゃぐちゃ……
こんな話しでも暇潰しになってくれたら嬉しいです