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負け犬覚醒!? 引きこもりタイムと妹の急襲

日曜日、またしても静かな朝だ。


やっぱり、こんな素晴らしい時間は一日中ベッドに潜り込んでいるに限る。

下北沢国立高校一年の新入生、北沢琉悠——つまり俺は、今この時、自宅で週末を満喫している。

「トントントン——」

どうやら誰かが俺の部屋のドアを叩いている。貴重な引きこもりタイムを乱そうという魂胆だ。

「お兄ちゃん!起きてよ、今日は学校の登校日だから!」

声の主は妹の北沢華恋に違いない。

だが、俺は知っている。ドアの向こうにいるのは、妹の姿に化けた硫酸怪人だと。ドアを開けた瞬間、俺を溶かし尽くすに決まっている!

絶対そうだ!

それに、日曜日に登校日なんて制度、日本に存在するのかよ?!

「お兄ちゃん、入るよー?」

ドアの向こうの硫酸怪人がそう言うと、ガッとドアを押し開けた。

しまった、鍵かけてなかったのか?!

「もう、お兄ちゃん制服着てるなら、さっさと下りて朝ごはん食べなさいよ!」

ああ、この硫酸怪人、モノマリが上手いな。妹と同じ黒のツインテール、同じ茶色の瞳、同じロリータ風のワンピースまで…

「『ダメだ、お前という硫酸怪人に、俺の引きこもりタイムを溶かされるわけにはいかない!』」

俺は布団をかぶって頭まで隠した。

「はぁ…お兄ちゃんったら、もう少しマシになれないの? 日曜登校が確かに腹立つのはわかるけど、まるで小学校入学式みたいにベッドでぐずってちゃダメでしょ。」

華恋は容赦なく布団を剥ぎ取った。

「高校生なんだからさ。」

「わかったわかった、降参だよ。」

俺は両手を挙げて、無力にベッドから起き上がった。

『“入学前の最後の朝を週末の良き時として過ごす”作戦、完全敗北だな…』

俺はのろのろと階段を降りて、ゆっくりと朝食を終えた。

「行ってきます——」

玄関で靴を履き終わる前に、両親は相変わらず不在。応えてくれたのは華恋だけだった:

「お兄ちゃん、入学初日、うまくいくといいね! 小学校みたいに負け犬にならないでよ!」

おお、入学初日から痛いところを突いてくるとは、さすが俺のいい妹だな…

道を歩きながら、俺はまたもや中学卒業時の恐怖の光景を思い出してしまう。

勇気を振り絞って片思いしていた同級生の女の子に告白した結果、予想外の返事が返ってきたあの瞬間だ:

「ごめんなさい…私たち…知り合いでしたっけ?」

彼女はそう言った。

この言葉が、恋心に目覚めたばかりの少年にとってどれほどの打撃か分かっているのかよ!

あの時、濃硫酸で自分を炭の塊に溶かし尽くさずにいられたのが奇跡だ…

「はあ…中学の恋、完全敗北だったな…」

いや、あれは恋ですらなかったのかも。

そういえば、高校での恋愛の行く末も、どうやら暗そうだ。

俺は北沢琉悠という高校生を改めて見つめ直す…やっぱりダメダメだな。

強いて言うなら…オタクって感じか。

一日24時間部屋に引きこもっていられるタイプの。

陰湿で、暗い…

どう見たって、女の子と付き合えそうなタイプじゃない。

「このままじゃ、高校の恋も必ず失敗だ…」

ちょっと待て、俺、なんか変なフラグ立てちゃった?

ダメだ、そんなこと!

「高校の恋は必ず失敗」なんてフラグ、立てるのはまだ早すぎる。ひょっとしたら、俺みたいなタイプが好きな女の子が、高校には本当にいるかもしれない!

うん、そうに違いない!

見てろよ、俺、北沢琉悠は、捲土重来を果たしてみせる!

はじめまして、私は一弦暁。中国から来ました。日本で小説を発表するのは初めてで、翻訳上の不足が多いかもしれませんが、読者の皆様に指摘していただき、できるだけ早く修正していただき、ありがとうございます! !

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