不滅:幕を下ろして終止符を
……行ける。
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渚が環で浮かび上がる。
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使い方も分かった。
「神域侵食・「不滅」」
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黒い草原が緑色に染まっていく。
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大天使は最後の一体…だと仮定しようか。
「【星海を越えて】」
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星が煌めき、渚は大天使の眼前へと転移した。
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「【星は先へ】」
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渚と大天使両名が上空へと転移した。
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「【天の川】」
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無数の剣が大天使を取り囲み、その全てが突き刺さった大天使は崩れ去った。
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…あとは本丸か。
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草原が緑に染まっていく中、シタデルの周りは未だ黒いまま拮抗している。
それを尻目に見ながら、渚はシタデル内部へと転移した。
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「…これか。」
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渚の目の前には、少し大きなPCの函体があった。
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電源は……あった。
「…最後に何か、言う事はあるか?」
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どこからともなく、半透明な画面が映し出される。
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『お疲れさまでした。』
『これより先は貴女にお任せします。』
「……」
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スイッチが押され、PCの電源が落とされる。同時に外では、全ての天使が動きを止め始めた。
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私は…大丈夫そうだな。
『電源が切られました。これより、第一柱を起動します。』
…ん?
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唐突に、渚の頭に声が響く。
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「…第一柱……大天使の事か?」
『第一柱:セラフィエルの起動まで、後10秒。』
…どこに出る?
『…起動完了。』
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声を聞いた直後、気配を察知した渚は地上へと転移した。
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……確か、神話とかに出てくる天使を忠実に再現したら、こうなるんだったか?
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顔らしき物、それを乗せた巨大な眼に六本の翼が生えた大天使が、シタデルの上空を飛んでいる。
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「―♪―――♪――♪――」
…なんか歌ってる。明らかに口ないのに。
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俄かに翼が輝き始める。
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…まずいか。
「――【天の川】!」
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無数の剣が大天使へと飛んでいく…が、その全てが自壊した。
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攻撃が通らない…あーいや近づいた方か。とにかく防御!
「我が命にて光で線を引く。この境界は何も通さず、何も受け入れず。」
「Vita mea, luce lineam traho.Hic finis nihil admittit, nihil permittit.」
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翼から白い炎が迸る。
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「【境界線】!」
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迎え撃った渚は詠唱を終え、空間を隔てるような結界を展開した。
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煤は回収してある。
「――「星灯」」
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結界が消える前に、渚は黒い装束を展開。煤を構え、カウンターの構えに入る。
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「…夜!」
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結界が消える前に、渚が夜を発動。結界ごと、大天使を切り裂いた。
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…防ぎ漏らし無し、上出来上出来。
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装束が消える。
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反動も無し、想定通り。…もっと早く使えたら……
最初から腹でも切ってたら良かったのか?……考えても仕方ない、それは分かってるんだけどな…




