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未定  作者: 大倉
魔術に関して
31/36

この世界の在り方について:魔術師

数日が過ぎた。寝込んでいた二人もだいぶ元気になったようで、既に仕事に戻っている。


私はと言うと……


「装束?…まあ、使えるけど――」

「なら、教えてくれないか?」


唯に、装束の使い方を教えてくれと頼み込んでいる。


「…でもさ、別に要らないんじゃないの?渚強いし。」

「どちらかと言うと、知りたいのは仕様だ。」


……見ただけだから何とも言えないが、セントラルで戦った大天使は…装束を使っていた…のかもしれない。となると、他の大天使も使える奴が居ると考えた方がいいだろう。なら、対策ぐらいは知っておきたい。


「仕様か……説明だけでいいならできるよ。見せるのは…無理だけど。」

「ならそれでいい。頼む。」




「まず、装束というのは――」




「――えー、…凛先生、お願いします。」

「引き受けたのはあなたでしょ……」


…どういう訳か、二人とも眼鏡と学士帽を身に着けている。…凜の表情から推測するに、恐らく無理やり着せられたのだろう。


「そもそも、私は装束なんて使えないから。それを念頭に置いて話を聞くこと。」

「わかった。」

「は~い。」


「…なんで唯もこっち側に?」

「ん~、理論は知らないから。」


ええ……


「……まず、装束は完全に才能。使える人は使えるけど使えない人は使えない。…少なくとも、現状はそう考えられてる。」

「現状使える人は総隊長、坐摩隊長、それと唯。」

「私だけ呼び捨て…」

「…愛宕隊長。これで満足?」

「OK!」


「実際の所は使える人はもっと多いとは考えられてる。ただ、実証が難しいのよね。」

「どうしてだ?」

「それはこれから話す。まず、装束の発動には条件があるの。さっきも言った才能ともう一つ、膨大な量の魔力。最低でも上位魔術を発動できるぐらいの魔力がないと無理ね。」

「そうなんだよね~、そのせいで私普段は使えないし。」

「…?ならなんで、使えるって分かったんだ?」

「アウトサイダー入るときの素質テストで出来るって分かっただけ。実戦では使った事ないよ。」


「…基本的に、装束の能力は個人によって違うわ。純粋な強化、何らかの能力が付いている物とかね。前者は総隊長の、後者は坐摩隊長が代表例ね。唯も後者。」

「後は見た目も違うかな。…説明の仕様がない見た目なんだけど、何となくイメージが伝わってくる感じ。渚も見たんだし分かるでしょ?」


「ただ、通常は使われない。原因は単純、持続時間が凄く短い。…大体一分程度だったかな。」

「…対天使じゃ、使えなさそうだな。」

「わかる。」




「つまり、使える人が限られてて、使える時間が限られてて、使った後は何もできなくなるって事!わかった?」

「なんであなたが纏めるの…」

「…まあ、大体分かったよ。ありがとう。」

「これ以上の事は分かって無いのが現状ね。そういう訳で、これで説明は終わり。唯、あなたは仕事に戻りなさい。」

「はーい。」




……セントラルの大天使は、どう考えても一分以上装束?を維持していた。それに、装束の模様を見たときに、その模様について何となく説明できる…のなら、恐らくあれは装束ではない…のだろう。


「なあ凜、天使や大天使も装束を使えると思うか?」

「……考えたく無いけど、あり得ない訳じゃない…と思う。天使も、魔力回路みたいな物を持ってるみたいだから。」

「それに、天使の攻撃って魔術に類する物だし。」


「そうなのか?」

「多分ね。なんか感覚?が魔術に近い感じがするのよね。浮遊は知らないけど、攻撃は間違いなく魔術かな。」

「…じゃあ、私達でも再現が出来たり――」

「無理ね。あれは()()()()()で、私達の使える魔術とは物が違う。」


「残念だ。…私も、焔系統とかが使えれば良かったんだが。」

「?私がいるでしょ。貴女一人で戦ってる訳じゃ無いんだから。」




「そう…そうだな、……ちゃんと頼るよ。」

「昔みたいにもっと魔術師が居たら、怜や貴女の苦労も減るんだろうけど。」

「……その魔術師達は、ソーゲムに居るんだよな?」

「まあそうだね。…生きてるかは、何とも言えないけど。」

「…行けるぞ。ソーゲムの中に。」

「………本気で言ってる?」

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