表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未定  作者: 大倉
魔術に関して
26/36

過去の産物/III:燎原

「…………」


アルケーに来た。……ここは、工場というよりは、工房の方が正しい場所だろう。いや鍛冶場か?


「――天――策―」

「――無理―ろ――バ――」

「そ――や――依――」


かなり騒がしい。…忙しいのかな。


「――おや、お客さんか。何か用かい?」


眼鏡をかけた女の人が話しかけてきた。


「…ああ、忙しいなら後でも構わないが……」

「今は繁盛期って訳でも無い。用があるなら聞くよ。」

「……じゃあ、少し広い空間はあるか?見せたい物がある。」


……ガレージの様な所に連れて来られた。


「で?見せたい物って何だい?」

「……少し離れてくれ。」


「【星座に手を伸ばす(アストルレージ)】!」


地響きと共に、機械が落ちてきた。…慎重にやったんだがな。


「これは……」


改めて見ると、やはり大きいな。完全に横たわっているとはいえ、それでも私より大きい。


「…どこからこれを?」

「アウトサイダーからの依頼で、エリオンの調査に行ったときにこれを見つけた。」

「依頼……あんた、魔術局の人間か。」


言い忘れてた。


「…で、これを私達にどうして欲しいんだい?」

「私には使い道がさっぱりだから、何かに役立てられるなら。と思って持って来ただけだ。」

「じゃ、勝手にバラさせて貰うよ。」

「ご自由に。ああ後、これが何か分かったら教えてくれるとありがたい。興味はあるから。」

「わかったよ。……そういえば、自己紹介がまだだったね。」


「私は枯沢 綾。一応ここの大隊長でもある。けど、戦闘は専門じゃない。当てにはしない事を勧めるよ。」


大隊長なのに戦闘が専門じゃない……?


「…幸いな事に、ここは天使の襲撃が無いんだ。人が大勢いる訳じゃ無いのが幸いしたのかね?同じ地下にあるセントラルすら偶に天使が来るが…こっちには、ただの一度も来た事がない。」

「だからここを工房にしたのか。」

「そういう事だね。で、あんたの名前は?」

「私は渚だ。今は魔術局に居る。」

「へえ……新入りか。」










「とりあえず、こいつはうちで預かる。進展があったら知らせるよ。」

「よろしく頼む。」


……暇だし見物して居ようか『渚!』


「凜か。どうした?」

『セントラルに大天使!急行!』

「了解」


――星が煌めいた。




セントラルに到ty――


爆発音と共に、セントラルの地下に日差しが差しこんだ。


「状況は!」

「転移……君、魔術局の人?」


羽織…ここの大隊長か?


「ああ、襲撃と聞いて来た。」

「状況は……見ての通り。」


…日差しと共に、大量の天使と……三重の輪、六枚の羽、それに顔……大天使が降りてきている。


「穴の断面が溶ける程の熱か…」

「私達は避難誘導させる。大天使は君に一任しても大丈夫?」

「任せろ。」




……まあ、頑張るか。慣れてきたしそろそろ……!


「【七つの星(ステラ・オリオン)】!」


砲門を五つから七つに増やした。まだまだだが…まあ、今はこれでもいい。剣を飛ばす。……幾つか迎撃されてるか。流石に攻撃密度が低すぎるな。……直に叩こうか。


転移して空中へ。滞空しつつ天使を撃ち落とす。…大天使の影響か、天使の攻撃が妙に強い。まあまあ数もいるし、さっさと叩き落さないと……


『渚さん、貴女はそのまま大天使を。天使は僕が。』

「怜…さん?」

『怜でいいですよ。まあ、僕も貴女と同じタイプではありますが…人手が多いに越した事は無いでしょう。』

「凜は?」

『現在結界を張っています。』


…確かに、ここら一帯を覆うような結界が張られていく。


『…援護は期待しない方がいいかと。』

『この回線私も居るんだけど。』

『失礼しました。』

「…少しうるさい。私はまだこれに慣れてないんだ。」

『音量を下げる際は、受信している思念の受付量を下げるといいですよ。』

「……とにかく、天使は任せた。」


さて、大天使は……あれか。これまでのと違って、今回のは人型か。弱点もわかりやすいし、多少楽――


「【星海を越えて(アストラルブリンク)】!」


――な訳無かった。

大天使が放出した光……いや炎か?とにかくそれが、剣の様な様相になって、飛んできた。同じ様な技……


……な訳も無かった。今私が同時に出せる総量は計七つ。それに対して大天使は、無数の剣を出してきた。…流石に受けきれないな。


「怜!どう足掻いても幾つか大天使の攻撃が漏れる!避けてくれ!」

『了解しました。天使の殲滅が終わり次第、其方に向かいます。』


とりあえず、大天使の上を取る。下に攻撃されるのは面倒だ。


「凜、結界の範囲とか操作できるか?」

『できるけど、どうしたいの?』

「上方向に伸ばしてくれ。上空で大天使を抑える。」

『…ちょっと待って。』


円形の結界が、徐々に楕円になっていく。


「ありがとう。」


そのまま上へ向かう。大天使は……ついて来てるか。剣を飛ばして牽制しつつ、攻撃を躱して上へ。煤を使ってもいいが……外した時が面倒だ。御しきれない以上外したらカウンターを食らいかねない。


とりあえず今は怜を待とう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ