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未定  作者: 大倉
はぐれ者の旅路
24/36

分かれ道、道の先でまた


「…ふう。」


大天使は死んだ。…後何体程いるのかはわからないが、少しでも減ったのはいい事だろう。後は……


「後処理か。」


闇に侵食された地上に降りる。…前の状況から考えるなら、闇に煤を刺して、それから引き抜けば、闇を煤が取り込んでくれる……はず。


「…頼むぞ。」


煤を侵食された地面に突き刺す。……抜けなくなった。これなら問題なさそうだ。


「――【拡大(セキ)】」


………まあ、前よりは楽に抜けるだろ。実際、少しずつではあるが抜けてきている。それと同時に、周りの侵食も引いてきている。


「だ、大丈夫!?」


亮さんが駆け寄ってきた。…まだ少し危ないんだがな。


「亮さん、今はまだ離れてて。」

「えっと…それは?」


「これは…まあ、私の刀だ。」

「さっき見てたけど、地面をくり抜いて……」

「…できれば、他言無用で頼む。特に…ブエル達には。」

「……何か事情が?」


半分ほど、煤が抜けた。


「そんな所だ。ソーゲム関連…とだけ。」

「ああ……なるほどね。」


辺り一帯の侵食が消えてきた。


「――そろそろか。」


……最後の闇が煤に吸われた。と同時に、煤が完全に地面から抜けた。


「体に不調は無い?」

「……問題ない。それより彼女を……」

「凜さんの事?」


……そういえば、名前聞いてなかったな。


「さっき魔力切れ起こしてたから、安全圏まで逃がしたが…」

「大丈夫、さっき回収したよ。魔力切れは魔術で治せないから、当分は寝てるだろうけど。」

「…なら良かった。」







…この件は、彼女が起きてから聞いてみるか。







==========(三日後)============


「―――!」


…病室か。


「お目覚めの様ですね。」

「怜………大天使は!?」

「凜様のお連れの方が止めを刺しました。少々、イレギュラーな事態こそ起きましたが、大事には至らなかったようです。」

「…名前、聞いてなかったな……」




「なら、自己紹介でもしようか?」


…顔を覗き込まれた。


「…どうしてここに?」

「……直談判、って奴だな。」


直談判?


「…私を魔術局に入れてくれないか?」


==========================


…私は、ここにいるべきじゃない。もっと、違う場所にいるべきだ。…今後も大天使とは何度か相対するだろう。だが、その度に煤を使わないで勝てる気がしない。それに、アウトサイダーが思いの外……強くなかった。……何か事情はあるんだろうが、それとこれとは別問題だ。


私がいて何か変わるか…と言われると微妙かもしれないが、居ないよりかは良いだろ。それに、魔術局にも興味がある。もしかしたら、何か新たにわかる事があるかもしれない。


…居心地は良かったが、それにばかり浸っていては、先へは進めない。




「…話がある。」

「……随分と急だが、何かあったのかい?」


「…私は、ここを抜けようと思うんだ。」


バルバトスが少し驚いた様な顔をした。…そりゃそうか、何の前触れもなかったんだから。


「……ま、俺達は去る者は追わず来る者は拒まず、ってスタンスではあるが……」

「なら決まりだな。改めて……今まで、お世話になりました。」

「…そう頭を下げんな。嬢ちゃんが決めた事だ、俺は反対しないが……二人にも、別れぐらいは言いな」

「――そのつもりだ。」







「――という訳だ。それじゃ、またどこかで。」

「え?」「は?」


「冗談だ。だが、ここを抜けるのは本当だぞ。」

「随分と急に……」

「ウァサゴがいじめるから」

「俺は何もしてないだろ。」

「……大丈夫だ、二人のせいじゃない。私個人の問題だ。」




「で?ここを抜けてどこに行くつもりなんだ?」

「当面はヘイヴンに留まるつもりだ。」

「…体に気を付けて。」

「ブエルもな。」




「…それじゃ。」


星が煌めいた。

=======================

星が煌めいた。


「…静かになったな。」

「人数減ったからね。」








「……まあ、これで本来の目的を果たせる…かな。」

「つまり、これからは本格的に俺達(ディストレスト)と連携していく…という事ですね。」

「ま、そうなるなぁ。」


「…次は、オレスタルか。」


=======================


「…正直ありがたいけど、本当に抜けて良かったの?」

「問題ない。」


まだ、どこか一か所に留まるのは早い。


「……後悔が無いなら良いわ。」

「それじゃ、これからよろしく。」


ピュー プーピー


「?」

「…せっかくなので。」


もう一人…確か、怜と言っていたか?…が、笛…?とサングラスを着けた……随分と、陽気な恰好になっていた。いつの間に……


「…それじゃ、改めて自己紹介でもしましょうか。」




「改めまして、私は日種 凜。魔術局の現局長です。」


「…ほら、怜も。」

「佐月 怜です。何かあれば僕に。」


「渚だ。これからよろしく。」

「苗字は?」

「…さあ?」


「……嘘じゃないぞ、無いものは無い。」

笛:吹いたら丸まった紙が伸びる奴 今回は三つぐらいに分岐してる

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