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未定  作者: 大倉
はぐれ者の旅路
23/36

XI:即断即決

そうこうしているうちに大天使が結界に触れ……通さないのは良かったが、そう来るか…


「結界を…登ってる……」

「…建物への被害考えなくて良いのはありがたい。」


さてと、コアは……あそこか。


「攻撃できるか?」

「…まあ。」

「じゃ頼む。くれぐれも私には当てないでくれよ?」

「そんなヘマしないわよ。…というか作戦は?」

「私が引き付けて、貴女が攻撃。単純だろ?」

「細かい段取りは?」

「…臨機応変に!」




…逃げた。




さて、とりあえずステラでこっちに注意を寄せる。その後は…とりあえず逃げ回るか。…あまり結界の中央には寄せたくないな。万一にも落ちてこられたら対処が難しいし。


結界に沿うように移動しつつ、剣を飛ばして注意を引く。…よしよし、こっちに注意を向けたな?


「このまま引き付ける!隙見て攻撃頼む!」

「詠唱するから二十秒ぐらい隙作って!」


長いな……まあ、


「了解!」


行けるだろ。




確か、あの大天使は水氷系がそこそこ効くはず。…まあ、巻き込まないように調整はするわよ。

――魔法陣展開。青色の血管(魔力回路)が少し光る。


「――【水、法則を脱す】」

「――【Aqua, legem transgreditur】」


とりあえず……全ては使わない。次に繋げる為の奴…だから。


「【何を以て?ナニを以て?】」

「【Quo? Quo instrumento?】」


…時間稼いでくれてるし、急ごう。


「【氷、法則を脱す】」

「【Glacies, legem transgreditur】」


「【魔を以て、力を以て】」

「【Per magiam, per vim】」




あれは、前にブエルが使ってた……いや、違うか?…少なくとも、ブエルがやってた時よりは消耗していない。出力を抑えているんだろうか。…何か案があるようだし、今はこっちに集中。


剣を飛ばし続けながら切り込む。…まあ、大抵防がれて不発に終わるが。




「【雨は昇り、氷は纏わる 既に権は我が手中に】」

「【Imber ascendit, glacies adhaeret Potestas iam in manibus meis est】」


あとちょっと。…流石に堪えるわね。追撃できるといいんだけど。


「――【見よ、この空を】……【雹氷(グラン・グラチェス)】!」

「――【Ecce, caelum hoc】」


雨が昇り(降り)始めた。後は、これを大天使に……




なんだ?急に大天使の動きが…いや、凍っ…て?


「とりあえず動き止めた!追撃するから止めを!」

「…了解!」


…よくみると、彼女の付近から何かが飛んで行って、それが大天使に当たった事で凍っている…んだろう。多分。…かなり消耗しているようだが、追撃できるのか?


「――【冽球(ハイシス)】!」


巨大な氷柱…刺すんだろうか。…いや、僅かに水を纏わせた?


「はっ――【水魂(ハイネス)】!」


…飛んで行った。大天使はまだ動いてない。


「なんで二回詠唱したんだ?」

「す、水氷系はあっ、…そういう……もの、なの…」

「――魔力切れか。」

「ごめん…限界……とどめ……」


…気絶した?とりあえず結界の外へ………!?


「まずい!」


結界にへばりつく形で凍った大天使の、恐らくコアがあったであろう場所に、深々と巨大な氷柱が刺さっていた。…恐らく、私が止めを刺す必要すらないぐらい、深々と。それはいい。それはいいんだ。


そして、そこから……黒い、そう黒い……闇が漏れ出ていた。


「………」


どうする?…すでに滴り落ちた闇が地上を侵食し始めている。幸い、結界の外には出ていないようだが……それを張った本人の魔力が尽きたら、一体いつ消滅するんだろうな。


不幸中の幸いか、コアの位置は変わっていないらしい。今しがた大天使が氷柱から抜けたが、輪もコアも健在だ。


迷っている暇はない。…前回と同じだと仮定するなら、再度攻撃をすれば止められるか?…氷も解け始めている、急ごう。


「【拡大(セキ)】」


地を蹴って大天使の元へ向かう。…いや違う、本体は下か!


結界にいるのは本体じゃない、ただの抜け殻だ。…輪すら捨てたのか、それともそれすら抜け殻か。ともかくコアは闇の中に紛れている…はず。


確証はないが、気配が上じゃなく下にある時点で下にあるのは確定…だと思いたい。だが、広がり続ける闇のどこにコアがあるのか、細かな位置は分からない……どうするか。


「…そうだ。」


そういえば。




…どうなってるんだ?凜ちゃんが大天使に止めを刺した…はずなのに、この黒いのは…ファディカの……


「亮さん!」

「…渚さん?」

「大天使の本体を探してくれ!前にも探知?みたいな事やってただろ?」

「ちょっと待って状況がよくわからないんだけど」

「時間が無いんだ結界が消えたら終わる!」

「あーわかった天使の反応あったら教えるよ!【太陽の導き(プロヴィガイス)】!」


………居た!


「ここから右斜め前に70m弱!強い反応がある!」

「了解!」


…いっちゃった。




ここら辺だな?…くそ、私じゃ具体的な位置がわからない……




















面倒だ(しゃらくさい)

















大体の座標は割れてる、ならそこを全て斬る。幸いこっちには煤があるんだ、建物の強度は気にしなくていい。


斬る。おおよそ居るであろう場所を中心とした円形に。


浮かす。【星は先へ(アストラルレイ)】を拡大して展開、斬った部分を中空へ飛ばす。


斬る。浮かした部分が落ちる前に、コアの場所を絞る。




……見つけた。

闇を垂れ流しながら落ちる瓦礫……そこだな?


「【星海を越えて(アストラルブリンク)】」


目の前に転移、斬る。…同時に、結界が崩れた。

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