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僕は静かに物音のする方に目を向けた。すぐに現れたのは、立花あかねだった。彼女がこんな場所にいることは驚きだったが、彼女の表情にはただの偶然以上のものが感じられた。


「立花さん?どうしてここに?」と僕は驚きの声を上げた。


立花は僕を見て一瞬驚いた後、すぐに落ち着きを取り戻し、少し疲れたような表情で答えた。「伊達くん、どうしてこんなところに?私も、実はここで調べ物をしていたんだ。」


「調べ物?」と僕は問いかけた。


「うん。小鳥のことが気になって、色々と調べていたんだけど、この場所が何か関係しているという情報を得たから来てみたの。」立花は少し顔をしかめながら説明した。


その言葉に僕は驚いた。立花も小鳥遊の失踪に関心を持っていたとは思っていなかったが、彼女がここに来た理由が自分と同じだというのは心強いことでもあった。


「ここで何か手掛かりを見つけたの?」と僕は尋ねた。


立花は首を振り、「まだはっきりとしたものは見つかっていない。でも、この辺りには確かに変わった噂が多いし、何かが隠されているような気がする。」と答えた。


「僕も同じ気がする。さっき、ここで会った男が言うには、この場所には過去に悪い出来事があったらしい。もしかすると、小鳥遊の失踪もそれに関係しているのかもしれない。」と僕は説明した。


立花はしばらく考え込み、やがて決意を固めたように言った。「なら、一緒に探そう。この場所に関する情報を集めるためには、二人で調べた方が良いかもしれない。」


「それがいいね。」と僕は賛同し、二人で廃墟の探索を始めることにした。


しかし、特に目立った手掛かりは見つからなかった。古びた家具や書類が散乱しており、何か有用な情報が隠されているのではないかと期待しながらも、結局は何も発見できずに時間が過ぎていった。


「もしかして、もっと別の場所を調べるべきかもしれないね。」と立花が言った。


「そうかもしれない。」と僕は答えた。「この廃墟に何か大きな手掛かりがあるとは思えないけど、他の場所で調べることで新しい情報が得られるかもしれない。」


その日の探索を終え、僕たちは廃墟を後にした。立花は僕に別れを告げ、次にどこを調べるべきか考えることにした。小鳥遊の失踪の謎を解明するために、まだまだ調べるべきことが多く残っていることを感じながら、僕は立花に感謝の気持ちを伝えた。


「立花さん、協力してくれてありがとう。これからも一緒に頑張ろう。」


立花は微笑みながらうなずき、「うん、一緒に頑張ろう。」と答えた。


それぞれの考えを胸に、僕たちは次の調査の準備を進めることにした。小鳥遊の謎を解明するためには、まだまだ道のりが長いことを実感しながらも、少しずつ前進していく決意を固めた.

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