EX-1 十人十色
女神の従者フィオ・フローライトに新たなる魂が加わった。
十番目の魂は無垢なる闇。■■■■という少女のものだ。
女神様の話によると彼女は──いや、やめておこう。ボクが語るような話じゃない。
彼女の魂が加わったことでフィオ・フローライトの魂は全部で十となった。
光の白
火の赤
土の橙
雷の黄
木の緑
水の青
氷の藍
風の紫
鋼の桃
そして
闇の黒
これで十。
十の属性、十の色。
昔、女神様に「十人十色」という言葉があると教わったことがある。
人の魂にはそれぞれ色があり、どんな魂でも鮮やかに見えるらしい。
光の白
火の赤
土の橙
雷の黄
木の緑
水の青
氷の藍
風の紫
鋼の桃
闇の黒
今のフィオ・フローライトはまさに「十人十色」だと思う。
無垢なる闇の色、深い闇、■■■■たる黒き魂。
彼女が加わったことでフィオ・フローライトはより完璧な存在になれるかもしれない。
魂のないボクには羨ましい話だ。
いつかボクにも色がつくのだろうか。
いや、やめておこう。
今は■■■■もとい黒の加入を喜ぼう。
ようこそ、十人目の魂。
ようこそ、無垢なる黒色の魂。
ようこそ、黒。
いつかキミとも話せたらいいね。
あの料理を食べるのはごめんだけど。




