こころの ふうせん
みんな心の中に風船があると思う。
その風船の中には、日々の生活で感じる、
不満、不安、悲しみ、怒り、
そして時として現れる、どす黒い感情が入っている。
それらがもれてしまわないように、自制心でもって風船の口
をつまんでいる。
風船には、いろんな色、大きさ、形、伸縮性がある。
もし、それが破れてしまったら?
風船の中から負の感情が溢れだす。
自制心の力で止めようとしても無理。
だって破れているんだから。
負の感情は、とことん心を攻撃する。
これでもか、これでもか、と。
心は凍り、何も感じなくなってしまう。
辛さしか感じなくなってしまう。
破れた風船は元に戻らない。
破れた所にテープを貼ったら、多少は持ち堪えるかもしれな
いけれど、きっとすぐにダメになる。
今までの私の心の風船は、小さくて、薄くて、伸縮性が弱か
った。
そこにぱんぱんに、いろんな感情を詰め込んでしまって
裂けるように破れた。
そして、心を壊した。
私は新しい風船を見つけようと思う。
明るい色で、大きくなくていい、でも、しっかり弾力がある
もの。
大丈夫。きっと見つかるよ。