第七十六話 俺=Tara chan(´・ω・`)
「「「「おじさん!?」」」」
「そうですよ皆さん」
「やれやれ」とかっこよく言うおじさん。
いや分かるか!
前世遡らないとその姿にならねえぞオイ!
するとミイナが、
「その姿、パパの若い頃の写真で見たことがあるわ」
「確かなのですかミイナ様」
「ええ、私自身も信じられないけど」
「じゃあおじさんが若くなったって事ウサ?」
「そのようだけど、ねえ天使『すがたへんかドリンクD』に若返りの効果なんてあるのかしら?」
「わからないよぉ、私自身驚いてるものぉ」
両手で頬を触りぶりっ子全開で答える天使。マジウゼェ。
「まあいいわ。
もうドリンクは全員飲んだわよね、国王様助けにカチコミ行くわよ!」
「「「「おお!」」」」
俺以外の5人が集まって星の形を形成する。
おいおいおいおい!
「待て待て待て待て!!」
「どうしたのよジン」
「『どうしたのよ』じゃっねえよ!
俺まだ飲んでないぞこの変なドリンク!」
「そ、そうだった……わね」
みるみるミイナのテンションが下がっていく。
あれ? 俺今変な事言ったか?
「うん、しょうがないよお姉ちゃん……」
「お父様……」
「ミイナちゃん元気出してウサ……」
「皆さま……」
ミイナを中心に、天使、リンリン、セイントちゃん、おじさんのテンションまでもみるみる下がっていく。
なんか福袋買ったのに中身が去年と同じでマジ凹むような落ち込みようだ。
俺が悪いのか?
俺のせいだと言うのか!?
「うん……じゃあジン飲んで」
もうどうでもいいやってテンションで軽く声かけるミイナ。
そっちがそうくるなら、こっちはテンションアゲアゲで飲んでいくぜええええ!
「飲んでやるさ! グイグイコールいきまーーす!!
グイ、グイ、グイグイよし来い! グイ、グイ、グイグイ――!!」
一人でぼっちでグイグイコールしながら『すがたへんかドリンクD』を一気に飲む!
すると。
「なんだ、内からパワーが溢れてきて……うおおおおおおおおおお――!!」
チュドーーーン!!
俺を中心に大爆発が巻き起こる。
「きゃあ、なんなのよ!」
「いやああああああジンくーーーん!」
爆風を受けながらミイナと天使の悲鳴が響き渡る。
だが俺は。
「あれ? 平気です」
冷静だった。むしろ前より体が軽い。
「2人ともどうしたのですか?」
あんな大爆発だったにも関わらず、無傷だった俺は2人に声をかけた。声が幼いような気がするが、きっと爆発で耳がやられているせいだろう。
と、ここでちょうど煙が風で流れてドラゴン化した俺の姿が露わになる。
「ジン……なの」
「え!? ジンくんなの!?」
「ジン様!?」
「ありえないウサ」
何故か目を見開くミイナ、天使、リンリン、セイントちゃん。そんなにイケメンになったのだろうか。
「どうしたのですか?」
もう一度声をかけてみる。
が、やはり声が幼いし、喋り方も変だ。
「ふむ、これは……」
気になって体を見てみる。
「ドラゴンの尻尾あります。ドラゴンの羽もあります。角も生えてます、他には……ん?」
ふと、地面が近くにあるような気がするが、なんでだろう。
「ジンくん」
「どうしました」
「え……と、あったあった、うんしょと」
どこにしまっていたのか不明だが、天使が胸の谷間から等身大の鏡を出して俺の前に置く。
「驚かないでね」
「鏡ですか? なんでそんな……の……をっ!?」
自身の姿に驚すぎて思いっきり目を見開いた。
何故なら鏡の中にいたのは、ドラゴンの羽と尻尾の生えた、国民的アニメに出てくるおかっぱの幼児『Tara chan』だったからだ!
正月終わったけど、
やっぱり長期休み明けは体が重い(笑)




