第六十二話 【悲報】ドラコ(お姉さん)が俺を無視する.°(ಗдಗ。)°.
「国王を迎えに!?
どういう事だ、それになんで攻めてきた! 和平条約はどうなっているんだ、全部説明しろ!」
「そうだそうだ!」
無視された腹いせに、俺もヤジを飛ばす。
「わかった。
ドラコ、今からアサオに説明するの」
「そ、そうか」
素直に言う事を聞くドラコに、国王が少しだけ戸惑った。
そしてドラコは、俺を無視して国王相手に淡々と話す。
もう一度言うが、俺を無視して、だ。ちくしょう!
「攻めてきてはいない。ドラコは一人でここに来た。和平条約はちゃんと守っているの」
「た、確かに兵は率いていないようだな。じゃあ『国王を迎えにきた』とはなんだ?」
国王が質問すると、ドラコは無表情のまま淡々と答えた。
「ドラコは、アサオを一目見て気に入ったから迎えに来たの」
「国王が気に入った?」
「そう。だからアサオ。ドラコの……」
ここで一旦言葉を切らすドラコ。
「ドラコのなんだ?」
俺が聞き返すが、ドラコはやっぱり無視する。さっきからハートがブレイクされまくって泣きそうだ。
なんでだよお姉さん、夢の中じゃ、あんなに親しかったのによぉ。
そんな感じで内心落ち込んでいると、ドラコの頬が、髪の色と同じくらいポッと赤く染まる。
おや? この反応はまさかアレか? 国王にアレなのか!?
国王もそれに気付き、どう反応していいのか分からず尻尾をくねくね動かす。気持ち悪い。さっき食べたパンがリバースしそうだ。
ドラコも無表情ながら急にもじもじしながら、国王と目を合わせて、はっきり聞こえるようにこう言った。
「ドラコの為に、生贄になってほしいの」
「………………は? 生贄?」
国王だけじゃなく、この場にいる全員の時が止まる。
あ、俺以外の全員な。決して『生贄なんて言われてるよザマァ』とかなんて、お、思っていないんだからね!
と、その時。部屋のドアがバンっと大きく開いた。
「大きな音がしたけど大丈夫かしら!」
「敵襲ですか!」
「ジンくん、私を置いていくなんて酷いよぉ」
変なタイミングで、ミイナ、リンリン、天使が部屋の中に入ってきた。
天使だけまったく関係ない事を言っているが無視してやろう、それが大人ってもんだ。
byジン=カミバライ
「誰?」
ドラコがミイナ達へと振り向いた。
天使を除く二人がびくっと反応して、ミイナは剣を、リンリンは拳を構えた。
そして、この部屋内をキョロキョロ目で見ながら、ドラコに話しかける。
「この天井はアンタの仕業なのかしら」
「そう、ドラコが穴を開けたの」
「アザセルをぼろぼろにしたのもアンタの仕業?」
「そう、いきなり攻撃してきたから、動けなくしたの」
「なるほどね。なら――」
ゆっくり目を細め、殺意を放ってミイナが攻撃しようと動く。
が、その直前でリンリンが手のひらを出して引き止めた。
「なんで止めるのよ」
「お父――ミイナ様。この方は非常に危険です。ここは私が行きます!
「ちょっと!」
そう言って、リンリンは目にも止まらない速さでドラコの真正面に立った。
「速い。ドラコびっくりしたの」
目だけ大きく開いて驚くドラコに、リンリン独自の奥義を近距離から放つ。
「リンエスター奥義《破振拳》」
パンッ!
その瞬間、タイヤが破裂するような音と衝撃波で部屋中が揺れる。
ぶっ壊れステータスのリンリンが放つ一撃を、ドラコはまともにくらった。
「おいおいおいなんて事をするんだリンリン、ドラコ死んじまっ――!」
「人間にしては、けっこう痛いの」
「ゑ!?」
「ぐっ、《破振拳》を止めるなんて、やっぱり強い」
「ゑゑゑゑゑゑ!!」
驚きすぎて目が飛び出そうになる。
何故なら、エンペラーゴブリンでさえ死にそうな一撃をくらい死んだと思っていたドラコが、無表情のまま片手でリンリンの拳を受け止めていたからだ!
ラブライブと言葉が似てるからってホロライブ見始めたけど、面白くてハマってます(^O^)
特にぺこらとすばるとさくらみこに今はハマってます(*'ω'*)




