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残念勇者R 〜残念な勇者が若返り再び異世界を救う!?〜  作者: 明日は五月雨
ドラゴンの女王編
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第六十話 アニメ声♪

 廊下にいるメイド達に場所を聞き、国王が朝食を食べている部屋の前に到⭐︎着。


「ヤベェ、緊張してきた。深呼吸しよ。すーーはーーー。すーー――」

 

 念入りに五回した。

 カミバライ=ジン、行きまーす!

 扉の前には兵士が立っていたが無視して、俺は道場破りする武闘家のように、豪快に部屋の扉を開ける。


「たのもお!」


「やあ、君はジンだね。よく来たね。さあ国王と一緒に朝食を食べようじゃないか」


 荒々しく入ったのに、国王や部屋にいたメイド達は無反応で、猫耳をぴょこぴょこ動かしながら、国王が手招きをして部屋の中に歓迎してきた。


「あ……お邪魔しまーす」


 さっきとは違い、映画の上映中に入ってくる客のように、遠慮しながら部屋の中に入る。

 ヤベェ。居た堪れない気持ちが込み上げてきたよ。

 テーブルには、見た事もない豪華な食事が並べられている。主にパンやキャベツのような野菜や、肉厚なステーキだ。

 

「って、朝からステーキ!?」


 俺のツッコミに、国王がステーキを飲み込んで答える。


「何を驚いているんだ。朝ステーキはこの国の常識だろ。そうだよな、アザセルくん」


「左様でございます陛下」


 すぐ後ろに待機していたアザセルさんがキリッとした態度で答えた。


「……ですよねぇ」


 初耳だよ!

 ミイナの屋敷では普通の朝食だったのに、ちくしょう。

 ツッコミたい衝動を必死に抑えて、テーブルの席に着く。

 目の前には、大食い大会とかで出されるような、肉厚なステーキが、鉄板の上でジュージュー音を立てながら置かれている。

 うっぷ。見ているだけでも胃もたれしそうだ。


「さあさあ、国王自慢のステーキを食べてくれ」


 国王がニコニコしながら食べろと催促をしてきた。

 食うのか、朝からこんなビッグサイズのステーキを、マジで食うのか!

 内心動揺しながらも、ナイフとフォークを持った。

 ステーキを切り、フォークで刺して、一口目を……一口目うおおおおおおお――!

 口に運ぶ動作の途中に体が固まる。

 頭では理解しているのに、体が、体が『僕ちんこんな量の肉、食べきれないでぇ』って抵抗してきて食べられない。

 くそっ、なに躊躇っているんだ俺。何のためにこの部屋に………………あれ? 何のためだっけ?

 固まったまま、しばらくの間考える俺。

 

 十秒後。

 

 思い出したああああああっ!

 ステーキのインパクトで忘れていた。そうだ、俺はミイナとリンリンの誤解を解くためにこの部屋に来たんだ。

 やっと目的を思い出し、ミイナとリンリンを探す。

 が、二人ともいない!? どうして!?

 一人でテンパる俺。

 落ち着け俺。国王に聞いてみるんだ。

 ありがとう冷静な俺。

 冷静な俺によって、俺の心は落ち着いた。


「国王様。ミイナとリンリンは、この部屋にいないんスか?」


 本来なら敬語で話すべきなのだろうが、そんなの知ったこっちゃねぇ俺は、バイト言葉で国王に話しかけた。

 国王は、少し落ち込みながら答える。


「ミイナもリンリンも、ジンが来る前にこの部屋に来て、顔を真っ赤にしながら「「ごめんなさい。食欲ありませんわ(です)」」って叫んで、逃げるようにこの部屋を出て行ったよ。国王とても残念だ」


 国王の耳が垂れ下がり、尻尾もしゅんとなる。

 可愛くねぇ。と思ったが、口には出さなかった。

 それより。

 ミイナとリンリンがいないなら、この部屋にいる意味ないじゃん! ステーキ食べなくていいじゃん!

 内心喜びながら俺は、朝食を断るため、国王に話しかけ――。


『ザ――――ザ―――』


 ――ようとしたら、頭の中にノイズが入ってきた。


「なんだ」


 気のせいかな?


『ザ――ド――は――』


 声が微かに聞こえる。


「違う。気のせいじゃない」


「一体誰の仕業だ、名乗り出ろ!」


 国王が部屋の誰かに向かって叫んだ。

 メイド達はあわあわしている。


「陛下、皆さん、落ち着いてください。この場に敵は存在しません」


「……アザセルくん。確かなのか」


「はい、私の敵感知に反応はありません」


「そうか。ふぅ。国王少し落ち着いたよ」


 アザセルさんの一言で、国王とメイド達は安心した。

 が、根本的な問題は解決していない。

 どうやらこのノイズは俺だけじゃなく、国王やアザセルさん、そして部屋にいるメイド達にも聞こえているようで、皆不思議がっていた。

 俺は某探偵アニメの少年のように、冷静に推理を開始する。


 十秒後。

 

 ダメだ。俺のIQが低すぎて、これ以上何も推理できない。


『ドラコ――ザ――』


 新たなノイズが聞こえてきた。

 ドラコ? 名前か?


「ドラコだと! その名はまさか――いや、その名はまさか!?」


 国王がドラコと聞いた途端、何故か二回驚く。

 やっぱり名前なのか。国王は知ってるようだが、一体誰なんだ。それにテレパシーで名前を伝える理由はなんだ?

 再び推理してみるが、やはり何も分からない。

 俺がポンコツ推理で悩んでいる一方、ノイズはどんどんクリアになっていき、ついにはっきりと声が聞こえるようになった。


『ドラコはドラコ。今、『エクスカリー』に向かっている途中なの』


 と、言っていた。

 ちなみにその声はなんと、若手声優さんのような可愛いアニメ声だった!!


日曜日ですよ!


中古で買って積んでいた本読みます(^O^)


あとは気になっていたアニメも見ます(^O^)

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