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少女との短い会話


 幸太郎は残り2つの必要条件を満たすことに成功した。それは、



『盗賊の最大の戦利品に近づく』ことと、



『幸太郎の無防備な姿を盗賊にあえて見せる』だった。



これで盗賊から襲われないなら、もうあとは最後まで襲われない。



そう、『幸太郎が裏切って不意打ちをする』まで。








ここで、幸太郎は初めて檻の中の少女を見る機会を得た。



薄暗いが、確かにとても可愛い。しかもケモミミ! ファンタジー!



・・・こっちの世界で初めてケモミミを見るのが檻の中の少女とは・・・。



溜息ついていいですか?








幸太郎は小さくつぶやいた。





「君を助けたい」





聞こえるだろうか?





「!」





檻の中の少女が、ぴくっと耳を動かしてわずかに顔をあげた。



聞こえたようだ。耳がいいらしい。良かった。








これは盗賊には関係ないが、どうしてもあらかじめ



クリアーしておきたかったことだった。



盗賊を倒すことに成功しても、檻を開けた途端に、



この少女と戦闘になったら多分死ぬ。



単に少女が逃げるならまだしも、



6人目の敵になってもらっては困る。








さあ、準備は整いつつある。










(C)雨男 2021/11/08 ALL RIGHTS RESERVED







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