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関係の構築


「私は東に数時間の森に研究所を持っているネクロマンサーです」





幸太郎はゆっくり話し出した。できるだけ長い時間盗賊と話す必要がある。





「そうです。例のエミール王子暗殺があった森ですよ。


あの森のガイコツの騎士は私の自信作です」





「うげ、お前、あの森に住んでいるのか! 


しかも、あの噂のガイコツどもはお前の作品だと?」





幸太郎は自分の推測が当たっていたことを知った。



やはりエミール王子暗殺の一件で、



あの森には人が寄り付かなくなっていたのだ。



事情をよく知らない者は『王子を護衛ごと殺す盗賊がでる森』



事情に気が付いている者には『下手に関わると巻き込まれる森』として。



そして、全く何も知らない者には『亡霊が歩く森』。








幸太郎は心の中でエミールとカルタスにお詫びした。





(殿下、カルタス殿、勝手に名前使ってこめんなさい)





「ええ、あのガイコツの騎士はエミール王子の護衛だった


5人の死体から作ったのです。見ましたか? 


いかがですか? 美しいでしょう?」





幸太郎は得意気な顔をした。





「いや、見てねえよ。そんな気持ち悪いもん


わざわざ見に行く馬鹿はいねえって」





盗賊たちは露骨に嫌そうな顔をした。



作戦がまた一つ成功した。『質問』して、相手が『返答』する。



対等な関係の構築。










(C)雨男 2021/11/08 ALL RIGHTS RESERVED







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