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キレる


「逃がしてもらおうなんて考える悪い子は、躾が必要だな!」





「ちょっと教育しようぜ。逃げようなんて考えなくなるようにな」





「おとなしくなるようになあ・・・。なあに、


痛いことはしないさ大事な商品だからな。くっくっく」





そういうと盗賊たちは檻を取り囲んで、周囲からガンガンと檻を蹴りだした。





「やめて! やめて! やめて下さい! やめて、やめて・・・」





盗賊たちは聞く耳をもたず、さらに蹴りまくる。



1分・・・2分・・・盗賊たちは少女の悲鳴が楽しいようだった。








ついに少女はもう悲鳴もあげることができずに、ぽろぽろと泣きだした。



それでも盗賊たちは、しつこく蹴った。檻がグラグラと揺れる。








幸太郎はキレた。『・・・許さん・・・』








幸太郎は自らに問う。



『お前に人が殺せるのか?』








幸太郎は即答した。



『あんな嫌な奴らが生きてていいわけねえだろうがっ!!!』










(C)雨男 2021/11/08 ALL RIGHTS RESERVED







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