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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとガイコツの森
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天へ


 幸太郎は残りの4人の騎士に呼びかけようとした。



しかし、さっきまでさまよっていた4人の騎士はすでに



エミールとマーガレットの前に集まり膝をついていた。





「エ・・・ミール・・・殿・・・下・・・」





「マーガレット・・・さま・・・」





4人の騎士も平伏して泣いていた。すでに自我は消えかかっているにも関わらず、



彼らは忠誠だけは失っていなかったのだ。



エミールの言葉を聞き、4人の騎士は声をあげて泣いた。



死んでいても、骨だけになっても、人は涙を流すのだ。








魂がある限り。それが、人なのだろう。








エミールとマーガレットが幸太郎に微笑みかけた。





「幸太郎様、お願いいたします」





「承知いたしました。エミール殿下、マーガレット様」





幸太郎は立ち上がるとカルタスに微笑んだ。



カルタスも幸太郎にうなずいた。





「この御恩は、決して忘れません。いつか、必ずや」





「よい旅路を。カルタス殿」





幸太郎が両手を広げる。優しく、慈しむように。





「『レスト・イン・ピース』・・・」





光の輪が広がる。5人の騎士は光に包まれると、



そのまま光の粉のようになって天へ昇っていった。










(C)雨男 2021/11/07 ALL RIGHTS RESERVED







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