表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとガイコツの森
60/1065

3人の王子


 それはこの土地を領土にしている『バルド王国』の



後継者争いに起因する悲劇だった。



何年前かはもうはっきりしない。



死んだカルタスには正確に何年たったのか知る術が無いからだ。








カルタスは王国の第3王子エミールの警護の役職についていた。



カルタスは平民の出身だったが王国で10指に入る剣の使い手として



ナイトの叙勲を受けて警護に抜擢されたのだ。








エミールには二人の兄がいた。








第1王子カイルは病弱で体は弱かったが、非常に聡明で



町に教会主催の平民向け学校を設立するなど、すでに将来の『賢王』と



呼び声が高かった。平凡な才能しかなかった国王は



第1王子をとても気に入っていた。








第2王子コルトは、同じ両親から生まれたとは思えないほどの愚鈍な男だった。



彼は女と酒にしか興味がなく、わずか15歳にして



首都ダブリンの娼婦街の常連、上得意になっていた。








エミールは王位継承権は3位だが側室の子であり、



早々に王位に興味が無いことを明言していた。エミールはカイルに懐いており、



ずっとカイルの役に立つ存在になることを目指していた。








エミールは家庭教師をいやがり、あえてカイルが作った



教会の学校へ通っていたほどだった。



学校の状況や改善点をカイルに伝えるためだ。








その教会の学校でエミールは一人の女性と出会う。



エミールと同じ年のその女性の名前はマーガレットといった。








エミールが16歳の時、突然マーガレットとの婚約の許可を国王に願い出た。



少しずつ、運命の輪が回りだした。










(C)雨男 2021/11/04 ALL RIGHTS RESERVED






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ