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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとガイコツの森
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カルタスと4人の騎士


 幸太郎はよろよろと歩くガイコツ騎士4人を見た。



彼らは幸太郎にも興味を示さず、よろよろと歩き、時々思い出したように



のろのろと剣を振り上げ、力なく振り下ろした。そしてまた向きを変えると



よろよろと歩く。それをこの周辺でずっと繰り返している。





「カルタス殿、あちらの4名はまだ戦っているのですね」





「彼らは私の部下だった者たちです。死んだときの無念に囚われ、


何処までが自分の妄想で、どこからが現実かわからなくなっているのです。


もはや自分の名前さえわからなくなっているようで、呼びかけにも


答えなくなりました。もう正気を失っております」





「しかし、カルタス殿は正気を保っておられる。カルタス殿は


もしかしたら自力で冥界へ戻ることができるのではありませんか?」





「はい。私は戻ろうと思えば冥界へ戻ることができると思います。


しかし・・・この4人が不憫でならず、見捨てることができなくて


ずっとここに留まっているのです」





カルタスは幸太郎へ向き直ると頭を下げた。





「幸太郎様。太陽神さまの使命を帯びたあなた様がここへこられたのも


何かの天啓と思います。どうか、我らを冥界へ送っていただけないでしょうか?」





「もとより、そのつもりです。ご安心下さい、カルタス殿」





カルタスはこの森であった事件を語りだした。










(C)雨男 2021/11/04 ALL RIGHTS RESERVED





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