表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとガイコツの森
55/1066

名前はカルタス・ランドール


 幸太郎は好奇心に負けた。真っ暗な夜が危ないのは昨日、身に染みていたが



自我が残っている亡者に興味があった。話してみたい。



幸太郎はシェルターを出る決心をした。怖い。なにしろ時計塔は複数出せるが



結局同じ魔法なのは変わりがないので『消えろ』と命じると



全部一気に消えてしまうのだ。入り口だけ穴を開けるという小細工ができない。








幸太郎は念のためゾンビを2体召喚した。ゾンビはスピードは無いが



他に身を守る方法がないのだ。狼が来ないことを祈るよりほかない。








幸い、狼はいないようだった。恐る恐る近づく。腕組みしているガイコツの騎士に


『交信』を使って会話を試みる。





「こ、ここん、ばん、わ・・・」しっかりしろ中身42歳





ガイコツの騎士はピクッと動くと、ゆっくり首を幸太郎へ回した。





「ほう・・・? 貴殿は私が見えるのか? それに話もできるとは・・・。


いや、これは失敬。私はカルタス・ランドールと申す者。


いかがされた? 旅の人」





「私は、コウタロウ・ミツヤと申します。ゆえあって、太陽神さまの


仕事を申しつかっております。あちらで野営の準備をしておりましたが


皆様が遠くに見えたので、少しお話がしてみたくてお邪魔しました」





幸太郎は地上に降りてまだ二日だったが、



人と会話するのは随分久しぶりな気がした。










(C)雨男 2021/11/04 ALL RIGHTS RESERVED







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ