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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとアルカ大森林
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ハーレムは作らないよ


 幸太郎は川沿いに進みながら、ちょこちょこと亡者を『成仏』させている。



圧倒的に亡者が多いのは対岸だ。コルトの自爆戦争の名残が見える。



幸太郎たちを乗せた馬車は、誰ともすれ違うことも無く、のんびり進んだ。








カーレからアルカ大森林へは直接の道があるため、



この川沿いを通る人は少ないらしい。





(アルカ大森林から戻ったら、一度対岸を成仏行脚しよう・・・)





幸太郎はぼんやりとそんな計画を立てた。








夕方になったのでキャンプの準備を始める。



結局、途中は誰とも出くわさなかった。



幸太郎は『時計塔』でせっせとシェルターを作る。



大所帯なので思い切って20メートル四方の柵を作った。



しかし意外と早く完成。



と、いうのも幸太郎は両手で別々に魔法が発動できるように



なっていたからだ。スピード2倍。








モコに火を起こして、かまどの準備をしてもらう。



その間に、幸太郎はみんなの『隷属の首輪』を壊して回ることにした。



アザラシゴーストを呼んで、順番に首輪を壊した。



元奴隷の女性陣は全員びっくりしている。





「こ・・・こんな簡単に首輪を壊せるなんて・・・」





「本当に開放して下さるんですね・・・」





「・・・幸太郎さんは、私たちでハーレムを


作るつもりじゃなかったんですね・・・残念」





「し、失礼ですね! しませんよ、そんなことは!」





首輪を壊したとたん、急に立場が逆転したような気がした。



モコの首輪も壊そうとしたが、モコは断固、抵抗。





「私の首輪は壊さないでいいです。約束通りです。


壊したら、私、泣きます!」





「む、むむう・・・。しかしだな・・・」





幸太郎はしおしおで困り顔である。








ここで子供たちが会話を遮った。





「誰かこっちへくるよ! 数は10人くらい! 


金属の音がする! きっと盗賊だよ!」





さすが小狼族。耳が良い。シェルターはすでに構築されているが、



このシェルターには弱点がある。



そもそも今回は屋根を作ってない。そして時計塔と時計塔の



ジョイント部分に『すきま』があることだ。



つまり隙間から撃てば、矢は飛んでくる。



動物はいいが、人間相手では先手を打たなければならない。










(C)雨男 2022/01/13 ALL RIGHTS RESERVED





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