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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 4
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真相(うっそぴょーん) 3


「そうじゃよ。これは王国にとって死活問題なのじゃ。


・・・実は今も、あのお方が近くでわしらの様子を見ておる。


もし、お前さんに裏切る気配があれば・・・即座に斬るつもりなのじゃろう」





「え? え?! ど、どこですか?」





「キョロキョロするな。姿は見えんじゃろうが、視線は感じるじゃろう?


わからんのか? ・・・お前さんはまだまだ修行が足りんのう。ひっひ」





「これから精進します・・・。あ、そうだ、


でも、ブロトさんを襲ったのはいつだったんですか? 


子供たちの救出はできたのに、何故ブロトさんを襲ったのでしょう?」





「おお、それがあったのう。実はな・・・。ひっひ。


昨日はネクロマンサーは2組おったんじゃよ。


エルロー辺境伯を襲って子供たちを救出に来た奴らと、もう1人、


ブロトの商館へ誰かを探しに来たネクロマンサー・・・。


2人のネクロマンサーがおったんじゃ」





「2人? じゃあ、あれは完全に別々の事件だったんですか?」





「そうじゃ。エルロー辺境伯を襲う話を、


もう1人のネクロマンサーが聞きつけた。


それで便乗したんじゃろう。辺境伯を襲ったほうも


『陽動の代わりになるだろ』くらいの


つもりで許可したんじゃろうのう。結果は知っての通り、


捜査は大混乱じゃ」





「では・・・。『子供の救出が目的』のネクロマンサーと、


『誰かを探しに来た』ネクロマンサー・・・。


2人が起こした、2つの事件だったんですか・・・」





「それを1人の事件として扱ったら・・・混乱するのは無理もないのう。


何しろ『どちらが先か』ではなく、『同時、平行して起きた事件』


なのじゃからな。どう考えてもつじつまなど合うわけがないわい。


あのお方から聞いたんじゃが、辺境伯を襲ったほうは大物らしい。


普段は高額で仕事を請け負い、邪魔する者は容赦なく殺す、


血も涙もない恐ろしい男だそうじゃ」








(血も涙もあるわい!)幸太郎は横で聞いてて渋い顔になった。










(C)雨男 2022/01/08 ALL RIGHTS RESERVED






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