魔法とスキル 9
「ど、どんな魔法なんですか? アステラ様」
「その名も『神虹』<ゴッドレインボー>!! 両腕を体のまえで
十字に組むと手から56億7000万発の光弾が発射されて
敵を粉砕するの!!」 スペシウム光線か
「ほ、他にはないのですか?」
「ん? では日輪の力を拝借して、今、必殺の・・・」
「チェンジで」
「なら、凝縮した太陽の力を小さな光の玉にして敵に撃ち込む『ストナー・・・」
「人類にとって核以上の脅威になりそうですね・・・」
「注文が多いわねー」 アステラはふくれた
「で、では最初のスペ・・・『神虹』でお願いします」
どの道、何かしらの攻撃方法はあったほうがいいと幸太郎は判断した。
ネクロマンサーの魔法がどのくらい役に立つのか全く不明だったからだ。
漫画なんかだとゾンビを呼びだしたりしているが、それで自分の身を
守れるかというと怪しかった。はっきり言えば死霊術は、もともと強い悪役が
手数を増やすために使う魔法で、『護身術』としてはさっぱり何の役にも
立たないのではないか? というのが幸太郎の感想だった。
「その『神虹』も太陽神の加護に接続できるんですか?」
「できるわよ? というよりも、接続しないとまず発動ができないわね。
本来、到底人間に扱える魔法じゃないもの。そして接続してもさすがにこの魔法は
無限には撃てないわよ?」
「わかりました。切り札ですね。そうだ、死霊術は加護に
接続できないのですか?」
接続できたら魔法は全部無限に使える! チートじゃん!
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