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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 4
303/1070

ここにいるよぉぉぉん


 幸太郎とチワが縫製の作業を見ていると、モコが奥の部屋から現れた。





「あ。お目覚めですね。ご主人様。こちらの部屋に朝食がございます」





「おはよう。モコ。よく眠れたかい? 子供たちは?」





「今、ちょうど食べてるところですよ。どうぞ、スープはまだ熱いです」





幸太郎が部屋に入ると、子供たちが元気よく挨拶してくる。



幸太郎はあわてて『密室』をかけた。油断大敵。








朝食が終わると、子供たちをどうするか悩んだ。



女の子たちは縫製に参加したが、男の子3人は面白くないだろう。



かといって、漫画やゲーム、映画も無い。








ギブルスが朝から走り回っているそうなので、メイドの人に情報を聞いて、



幸太郎はちょっと大通りへ出かけた。



目当ての物はすぐ見つかったので、急いで戻る。








幸太郎はモコと協力して『トランプ』を作った。



ひどく簡単な造りのものだ。








意外だったのは、この世界には『数字』が無いという。



幸太郎はアラビア数字を紙に書いて貼り出した。モコが翻訳を付ける。








幸太郎はモコと子供たちに『大富豪』を教えた。



子供たちは初めて見る遊びに歓声をあげている。



これで、なんとかお昼まで大人しくしてくれるだろう。








女の子たちも興味を持って参加してきたところで、



幸太郎とモコはゲームから外れる。



幸太郎はモコに『子供たちを外へ出さないように』頼んで外出した。








幸太郎は、堂々と大通りを歩き、南の門を見に来た。カーレ方面だ。





「うおう。思った以上に行列ができてるな・・・。


こっちの門は封鎖されてるみたいだな・・・。


東の門は農業の人たち専門って話だから、


現在開いている門は北の門かな?」








門の前はすでに怒鳴り声が聞こえる。『開けろよ!』



『仕事にならねえ!』『いつまで封鎖するんだ!』



『知ってるぞ! 犯人はすでに逃げたんだろ!』








(ここにいるよぉぉぉん)








幸太郎はぺろっと舌を出して、市場へ向かった。



これなら門が全て開くのはまもなくだろう。








幸太郎は『アルカ大森林』へ向かうため、食料の買い出しをした。



肉、野菜、果物は多めに。塩と、少し高価だが、砂糖も購入した。



どこで作っているのだろう?



モコと子供たちに干し肉も買った。硬いのから、少し柔らかいものまで、



色々種類があるのは初めて知った。








塩だけの干し肉より、香辛料を使ったものの方が高級品らしい。



牛肉、豚肉、鶏、変わったところではブラックサーペント



なんてのもあった。モンスターの肉か。



幸太郎はモコの村の人たちへのお土産に大量に購入した。










(C)雨男 2021/12/23 ALL RIGHTS RESERVED






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― 新着の感想 ―
[気になる点] 数字がないならどうやって、貨幣が流通するのでしょうか? 「知らない」なら別ですけども。
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