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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 3
279/1070

8人


 幸太郎は3階にも『密室』をかける。そして同じことを繰り返した。





「依頼人の意向で、亜人、獣人のみならず、お前たちも開放することになった。


ただし、お前たちの面倒まではみない。1階の金庫室を開けてあるから、


各自持てるだけのお金を持って逃げろ」





奴隷たちから歓声があがった。



こうなるだろうと思って『密室』がかけてある。








カルタスたちが次々と錠前を外す。自由になった奴隷は



口々にお礼を言いながら、1階へ降りて行った。





(こっちが利用してるだけだから、


お礼を言われる筋合いはないんだけどね)








さあ、これでここの用は無くなった。



あとは頂くものを頂いて、ギブルスの店へ戻るだけだ。








ところが・・・。








「あ、あの。私たちも連れて行って下さい・・・。


どうか、お願いいたします」





「私は借金が返せなくなって、奴隷に落ちました。


もう帰る所はないんです。帰っても家族に迷惑がかかるだけ・・・」





「私も、村が人狩りに襲われて・・・」





4名の女性が連れて行ってほしいと申し出てきた。



こっちは完全に計算外。



さっきのエルフたちと合わせると8名にもなる。予定より2名多い。



しかも、全員女性。馬車に全員乗れるかわからない。








しかし、放り出すわけにもいかない。



自分の都合で奴隷を利用しようとした罰が当たったのか? 



幸太郎は『6名から減るかもしれない』とは考えたが、



増える可能性は全く考えてなかった。





「わかりました。今は行き先は言えませんが、ついてきて下さい・・・」





ギブルスに泣きつくしかない。幸太郎は自分の頭の悪さを嘆いた。










(C)雨男 2021/12/17 ALL RIGHTS RESERVED







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