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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 3
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私たちの復讐


「話を戻すようですが、イネス様もメイドの皆様も、まるで予行演習を


していたかのような動きですが・・・?」





「はい、予行演習をしておりました。先ほど申し上げた通り、


私たちはあなた方をお待ちしておりました。


・・・私たちは旦那様の味方ではありません。


いつか、このような時がきたら、その方たちに協力する・・・。


これが私たちの『復讐』なのです」





「復讐? いったい・・・なぜ?」





「不思議ですか? ネクロマンサー様。私たちは全員『女』なのです。


種族が違おうとも、宗教が違おうとも、


子供たちを殺ろされて喜ぶ女など存在いたしません。


もし、いるならば、その者はすでに『女』ではありません。


・・・しかし、私たちは武力も無い、地位も人脈もない、


旦那様を止めることはできません。ですから、私たちは待ったのです。


風が来るのを・・・いつか、風が吹くときを・・・。


今日は、私たち全員が待ち望んでいた『その日』なのです」








モコが仮面を外そうとした。イネスの話に誠意を見せたかったのだろう。



しかし、幸太郎がそれを止める。








「仮面を外すな。俺たちの顔を知られると、この方たちに迷惑がかかる。


拷問するかもしれないし、首輪を付けるかもしれない、


もし『魅了』のような魔法があれば全て話してしまうだろう。


そして、顔を知っているとわかれば、どんな目にあうかわからない・・・」





イネスがモコに優しく微笑んだ。





「ありがとうございます。お嬢様は優しいお方ですね。


いいご主人様をお持ちになっているようで、うらやましい限りです。


・・・さあ、準備は整ったようです。行ってください。子供たちの所へ」








モコは泣きそうになった。こんな形で味方がいたなんて。










(C)雨男 2021/12/11 ALL RIGHTS RESERVED





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