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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 3
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忍びない


「奥様はエルロー辺境伯がしていることを、ご存知なのですか?」





「はい、ご存知です。しかし、加担したことは一度もございません。


むしろ、以前は『次は自分の番ではないか?』と常に怯えておられました」





「『自分の番』・・・ですか?」





「その通りです。奥様は旦那様と強引に結婚させられたのです。


以前の旦那様は『伯爵』でした。しかし、『辺境伯』は


位で言えば『侯爵』クラス。


王国は旦那様の前の奥様を無理やり離婚させて、


奥様を旦那様に与えたのです。


奥様の本名は『ファルネーゼ・ミューラー』・・・。


ミューラー侯爵家の長女です。


旦那様にそれなりの『箔』をつけるためだったのでしょう。


奥様は結婚当時、まだ13歳・・・。おわかりですね?」





「むう・・・確かに、それではターゲットになる可能性が・・・」





「それは旦那様も自覚しておられたようです。結婚とは名ばかり。


旦那様は極力、奥様に近寄ろうとしませんでした。


奥様が成人した後も、一度も夜の営みはありません。


奥様は今、21歳、花も盛りのころ。このまま朽ち果てるのは、


あまりにも忍びないと存じます」





「わかりました。今はご挨拶には伺えませんが、


危害は加えないとお約束いたします」





「ありがとうございます。こちらの処理が終わりましたら、


奥様のおそばについていても、よろしいでしょうか?」





「もちろんです。お茶と、お菓子を持って奥様の寝室へゆかれるといいでしょう」










(C)雨男 2021/12/11 ALL RIGHTS RESERVED






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