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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 3
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赤いマント


 唯一、隊長と呼ばれた騎士だけは反応した。



隊長はカルタスの剣を受け止めようと剣を抜いて構えた。








幸太郎は驚くべき光景を目の当たりにする。隊長は剣が折れないように、



やや斜めに、力を受け流すように防御の構えをとった。



ところが、カルタスはそんなこと全くお構いなしに



剣と首を『斬った』



剣は『折れた』のではなかった。本当に斬られていた。



鎧の一部まで斬られて隊長の首は飛んだ。








隊長の首は驚いた表情のまま、地面に転がった。



今にも『信じられない』と喋りだしそうだった。








カルタスたちはそのまま門をくぐり、敷地の中へなだれ込む。



幸太郎はその後ろ姿を見て、ふと思った。





(赤いマントとか似合いそうだな・・・。


でも買っても装備できないかな?)





ところが。幸太郎がそんなことを考えていると、



カルタスたちの鎧の肩辺りから



『にょきにょき、にょろにょろ』と赤いマントが『生えてきた』





「なんじゃこりゃ???」





思わず声がでた。いや、今はそんな場合ではない。幸太郎とモコは



死んだ警護の体を次々に敷地の中へ放り込む。残りをモコに任せて、



幸太郎は門を閉める前の仕上げをする。








幸太郎は門に背を向けて立った。そして、しばらく動かない。



その後、わずかに首を『くいっ』と上げた。途端に窓を閉める音が



3つ聞こえてきた。幸太郎が仮面を付けているために、視線がわからない。



窓から見ていた者は全員『覗いていたのがバレた』と思ったのだろう。



これで、しばらくはドアを固く閉ざして、絶対に開けないはずだ。










(C)雨男 2021/12/10 ALL RIGHTS RESERVED






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