魔法とスキル 2
「幸太郎君には驚きました・・・。すごい洞察力を持っているんですね・・・」
いや、全然チガウヨ。ともかく幸太郎は皿のものを順番に平らげていった。
残ったのは『ガマ口財布』だけ。
「これは食べ物ではないですね?」
「これは『マジックボックス』のスキルです。所持品を個人専用の亜空間に
収納できるスキルですよ」
「おお! ゲームにあるストレージとかの能力ですね!」
「そうです。幸太郎君は旅をしていることが多い人生になるので
必要になると思って用意しました。えー。実はその、
今朝まですっかり忘れてましたので・・・。
あわてて押し入れの中を探したんですけど・・・あんまり適当なサイズが
見つからなくて・・・。ちょっと小型なんです・・・」
「がま口・・・これはお金しか入らないということですか?」
「いいえ大型タンカーくらいなら、つるんと入ります」マジか
「十分でっかいじゃないですか!」
「もちろんこれで足りるとは思うのですが・・・。
幸太郎君は一生のほとんどを旅することになると思うので、
必要なものをどんどん放り込むと、すぐにスペースが
埋まっていくはずです。何を入れるかは慎重に選択してください」
「いえいえ、これで大丈夫です。多分、スペースが全部埋まることは
ないですよ。・・・ムラサキさんの『マジックボックス』は、
もっと大きいのですか?」
「アステラ様なら惑星が数個入るものを使っておられますし、
私でも月くらいなら入るものを使っています」
幸太郎は神との『感覚の差』を痛感した。やっぱり人間じゃないんだ・・・。
「とにかく上限があるということを忘れないで下さい。過信は禁物です」
ムラサキは『がま口財布』を幸太郎に手渡した。
幸太郎が受け取るとそれは手に中に消えていった。
「では簡単にスキルの説明をしていきますね。ステータスを開いて下さい。
スキルが追加されていますよね? まずは『全言語翻訳』から説明しましょう」
『全言語翻訳』は地上の全ての言語が日本語に聞こえるというもの。
話す言葉も自動的に現地の言葉に置き換わる。文字も『何が書いてあるか』は
理解できるようになるが、文字は勉強しないと書けない。
「次は『鑑定』です」
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