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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 2
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塔の理由


「別にそんな驚くことじゃないよ。みんな落ち着いて考えてくれ」





幸太郎は説明を始めた。





「人狩りの馬車はブロトの商館の裏に入った。これはモコの言った


『人狩りは貴族に会えない』ことの証明だ。では商館に入荷した子供たちを


エルロー辺境伯が自分自身で受け取りにくるか? もちろんノーだ。


受け取りに来るのは部下。しかもヤバイ話だから下っ端ではない。


つまり執事など上級の部下がやってくる」





みんなじっと幸太郎の説明を聞いている。



ギブルスは目からビームが出ている。





「要は子供たちを拷問して殺しているのは、エルロー辺境伯の組織ぐるみの


犯行ってことになるな。ならば、拷問部屋が地下室って線は消える。


なぜなら風通しが悪く、水はけが悪い地下室では死体から悪い病気が発生するかも


しれないからだ。エルロー辺境伯が『地下室がいい』と言っても、


周囲の部下は辺境伯の健康を考えて、絶対に承諾しないだろう。


なにがなんでも辺境伯を説得する」





幸太郎は自分自身も含めて、全員に『洗浄』をかけてまわった。





「このように『洗浄』を使っても、広い部屋全体をきれいにするのは大変だ。


『飲料水』もあるが、血まみれの部屋を掃除するなら、どうしても


風通しの良さと、水はけの良さは絶対条件になる。まさか一階のエントランスや


二階の寝室で拷問するわけにもいかないだろうから、残るのは塔だけさ」





全員が『なるほど』と感心する中、ギブルスだけは違った。





「おい! 幸太郎! 今5回連続で『洗浄』を使ったな?! しかも


今、無詠唱だったじゃろう! お前さんどうなっておるんじゃ!?」








そのうち説明しますよ・・・。










(C)雨男 2021/12/05 ALL RIGHTS RESERVED






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