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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 2
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ギルドの中


 幸太郎はこの世界へ降りてきて、まだ一度も魔物を見ていない。



しかし、成仏行脚を続けていれば、必ず出くわすだろう。



自分の世界にはいなかった存在。



この世界にどんな影響を及ぼしているのだろう?








モコと買い食いしながら歩いているとギルドが見えてきた。





「もも、もへら、もうへんはいるもなもはま?」





「はえ、はもはんはんら、はんへんははももへふ」





二人とも吹きだして笑った。



冒険者ギルドの建物が見える。



剣と盾のマーク。まあ直球の看板。



武器屋は樽の中に剣のマークが一般的だという。








冒険者ギルドの入り口に近づくと、いかつい男たちや、



傷のあるやつらが増えてきた。



幸太郎とモコをジロジロ見てくるのが、ちょっと怖い。



ギルドの建物の中に入ると、正面奥にカウンター、右と左に掲示板がある。



幸太郎は素早く鑑定を使った。





「いらっしゃいませ! どのようなご用件でしょうか?」





カウンターの女性が声をかけてくる。



ずいぶん遠くから声をかけてくるなあ、と幸太郎は思った。



だが、周囲の反応を見て意味がわかった。



カウンターの女性は幸太郎たちが、荒くれ者たちに



絡まれないように気を使ってくれたのだ。








幸太郎は『傭兵掲示板』を指さして、軽くお辞儀をした。



カウンターの女性が



『必要がございましたら声をかけて下さい』と言って業務へ戻った。



とたんに周囲の荒くれ者たちがスーっと遠ざかっていく。



『客』と認識されたのだ。










(C)雨男 2021/12/04 ALL RIGHTS RESERVED






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