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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 2
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奴隷商人の館 15


「まあ、一種のペテンですな。相手に判断できる材料を与えない。


相手が判断する前に消える。しかし、効果は絶大です」





「うーむ。いや、これは参考になりますな。


うちの商売も色々と危険はつきものですから。


さっきのエリックに何か仕込みましょう」





「しかし、過信は禁物です。なにしろ、私自身が強いわけではないのです。


最初から大勢で取り囲まれたら、どうしようもありません。


まあ・・・。私一人に大勢で取り囲むような暇な盗賊など、


いませんでしょうけどね。採算が合わないですよ。ははは」





幸太郎はここで立ち上がり、ブロトに感謝の言葉を述べると



『今から用事を片付けて、出発の準備をする』と商館をあとにした。








商館を出てから100メートルほどの所で、幸太郎は立ち止まった。



口をパクパクさせて、無言でモコに何か説教するふりだけをする。



モコは目を閉じて聞き耳を立てた。








しばらくすると。








「・・・聞こえました。確かに『待ち伏せ』という言葉が出ました」





「よしよし。まんまと罠にはまってくれたようだな。


じゃあ、今度は冒険者ギルドだな。


・・・モコ、いい演技だった。


よく自分を抑えて演じ切ってくれたな。ありがとう」





モコはちょっと泣きそうになった。



『なんで? お礼を言うのは私のほうなのに』








情報は入手できた。子供たちはエルロー辺境伯のところだ。










(C)雨男 2021/12/01 ALL RIGHTS RESERVED






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