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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 2
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奴隷商人の館 5


 しばらくして、応接室のドアが開いた。





「初めまして。当、商館へようこそお越しくださいました。


私は商館の主、ブロトと申します。コウタロウ・ミツヤ様ですね?


以後、よろしくお願いいたします」





身なりはいいが、油断のならない顔だと幸太郎は思った。





「こちらこそ、よろしくお願いいたします。ブロト殿。


お時間をとらせて申し訳ないが、今日こちらへ来たのは・・・」





「うかがっております。そちらの獣人の娘に


『隷属の首輪』をつけたい・・・ということですね?」





「左様。この娘がピートス川の川岸に倒れている所を見つけましてな。


私が介抱して、命を救ったのです。


それで、この娘はお礼に是非、自分を奴隷にしてほしい、と


懇願してきたのですよ。・・・そうだな? モコ?」





「はい。私は命を救っていただいた恩義に報いるために、


ご主人様の奴隷になりたいと思います。


それ以外に御恩に報いる方法が私にはございません」





モコはそう言うと、口を強く結んでうつむいた。





「ほう。義理堅い娘のようですなあ。いや、うらやましいくらいです。


・・・うーむ、それにしても良い娘ですな。


幸太郎様、ものは相談ですが、


この娘を私共に譲っていただくわけにはいきませんか?」





来たな、と幸太郎は思った。そして、



『別の可能性』が正しいと確信した。もう間違いない。



幸太郎はシナリオの書き換えを始めた。










(C)雨男 2021/12/01 ALL RIGHTS RESERVED







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