表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯 2
207/1044

奴隷商人の館 3


 幸太郎はモコに目配せする。



モコは目を閉じて『観念した』というポーズをとる。



しかし、本当はモコは意識を耳へ集中させていた。館の中で声がする。








「なんだと・・・? コナへ向かった連中が持っていた


小狼族の娘に間違いないと言うのか?」





「はい、間違いないと思います。髪の色、小狼族にしては豊かな胸、


そして、あの娘に着けてある手錠は人狩りどもの


持ち物と同じものだと思います」





「それで、本当に首輪はついてないのだな?」





「はい。確かに首輪はありません」





「どうやって外したのだ・・・? 


それともまさか人狩りどもは首輪を付けるのを忘れた・・・? 


首輪の予備を持っていなかったのか?」





「真偽を確かめる術はないと思います。ただ、一番ありそうな状況は


人狩りの中に裏切者がいた、という場合でしょう」





「最初から『つけるふり』だけで、


独り占めするつもりだった、というわけか・・・?」





「あの娘は、稀にみる上玉です。


独り占めしようとする者がいても不思議ではありません。


それどころか、あの娘に恋してしまったという状況すら、ありえます」





「ふん・・・。薄汚い人狩りどもは、これだから・・・。しかし、


この商館に持ち込まれたのはチャンスだな。


なんとか辺境伯にわからないように取り戻したいところだ。


よし、まずは会うとしよう。応接室へ通してくれ」





「あの男は『コウタロウ・ミツヤ』と名乗りました。


聞いたことはありませんが、立ち居振る舞い、言葉使い、


間違いなく貴族と思われます。油断なさいませぬよう」










(C)雨男 2021/12/01 ALL RIGHTS RESERVED





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ