死体操作
幸太郎は町へ入ったところで『ステータスウインドウ』を確認してみた。
もちろん、脳内表示に切り替える。
なにしろ、川を下り、町に近くなったらすごい数の亡者がいたのだ。
川べりだけをちょっと成仏させてみたが、
まるで稲をコンバインで刈り取るみたいになった。
(毎年、何千人か無意味に死んだ・・・って話だが、本当らしい。
無謀な渡河を毎年試みて、毎年コテンパンにやられたっぽいな・・・)
誰か、優秀な指揮官はいなかったのだろうか?
いや、みんな殺されるか、閑職へ追いやられたって話だったな。
幸太郎は兵士に同情した。
幸太郎はステータスを確認して驚いた。
レベルが20まで上がっていた。
MPも35まで上がっている。そして・・・。
『死体操作<マニピュレート>』
がアンロックされていた。消費MP15。うわーきもー。
モコのレベルも31まで上昇している。
これは『パーティー登録』の効果だろう。
『死体操作』なんて検証するまでもない。永久にお蔵入りだ。
それより幸太郎はスケルトンを検証したかった。
だが、幸太郎はふっと閃いた。
(あ・・・。多分、これすぐに出番あるわ)
そして、幸太郎のHPは『7』のまま。
町でアイスラッガー売ってないかな?
(C)雨男 2021/11/30 ALL RIGHTS RESERVED