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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯
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ギブルスという商人


 幸太郎は2人に作戦を説明した。この2人を信用することにしたのだ。



理由は特にない。強いて言うなら『いい人そうだった』から。



幸太郎は人相学の本も読んだことがあるので、整体の『体癖』と合わせて



ある程度は顔で性格の判断がつく。しかし、万能でもないし、絶対でもない。



せいぜいプロファイリングもどきができる程度にすぎない。



お客さんの倉庫に貼ってある手書きのスローガンから、



書いた人のおおよその役職、人相を言い当てたことはあるが、



しょせんかくし芸程度だ。たいして役には立たない。








リスクはあるが、ジャンジャックとグレゴリオが味方になってくれるなら



できることの幅が広がる。それは子供たちの安全に直結するだろう。



この2人の力が欲しい。どうせリスクをゼロにすることなど



不可能なのだから。








「これらの物は町で売ってるかな?」





「まあ、大抵の物は手に入るだろうが・・・。あ、そうだ。


あの変態に頼めば全て一気に手に入るかもしれないな」





「ああ、ギブルス殿か・・・。確かに、あの御仁なら手配できるだろう。


それに、もしお金が足りなくともツケにしてくれる可能性もある。


それどころか場合によってはタダにしてくれるかもしれないな」





「タダ?」





ジャンジャックとグレゴリオは



『ギブルス』という人物について説明してきた。








ギブルスはユタの町の名物商人だという。



とにかく変人で、好奇心が強い。



変わったものや、奇妙な物が好き。気に入ると高額で買い取ったり、



逆に無料で譲ってくれたりもする。



しかし、意外なことに商売そのものは手堅く、



きっちり利益を出していて商人ギルドでは一目置かれる存在だという。





「子供のまんま、大きくなっちまった人だよ。好奇心旺盛でな。


商売は自分の趣味を満足させるためって言い切る奴だ。


だが、普段の商売は誠実であくどいことはしない。


だからあの変態が手を回せば、多分、全て入手できるだろう」





「しかし、あの御仁の興味を引くようなものが欲しいな・・・」





無いよ。そんなの。










(C)雨男 2021/11/27 ALL RIGHTS RESERVED






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