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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーVSエルロー辺境伯
179/1043

村人の部隊は邪魔


 すでに昨夜、幸太郎はおおよその作戦を決めていた。



もちろん不確定な部分が多くて、実際には難題が山積みではあるが。








だが、つまるところ最後に必要なのは



『脱出方法』と『どこへ逃げるか』である。








幸太郎がまずモコの村へやってきたのは



『村人がどこへ逃げたのか』が



どうしても知りたかったからだ。



村人が何人か家財道具を取りに戻ってくるか、



亡くなった人の埋葬に戻ってくるはず、



という幸太郎の予想は当たった。



『村人はアルカ大森林へ逃げた』



子供たちをどこへ送り届ければいいのかは分かった。








次は『脱出方法』。しかし、これは幸太郎とモコ、



そして子供たちを町から逃がすには、



少人数である必要がある。はっきり言えば村人がついてくると、



幸太郎は庇う人数が増えて動けなくなる。



『救出』に来たことがバレたら、見た目で判別できる以上、



小狼族は全て見境なしに殺されるだろう。








だから、村人の部隊は邪魔でしかない。








幸太郎は最後の『脱出方法』から逆算して計画を立てていた。



別に何も仰天するような奇策など無い。いたって普通の、



何の変哲もない、面白くもなんともない計画だ。








幸太郎はスーパーマンではない。スペースオペラの主役になれない。



危機一髪も救えない。ただの人だ。










(C)雨男 2021/11/25 ALL RIGHTS RESERVED







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