番外編 アステラの部屋 6
アステラとムラサキはプリンを吹いた。
「ゴホッゴホッ、ちょ、ちょ、ちょちょちょ、
ちょっと待ちなさいよ、幸太郎!
なんで首輪を破壊してんのよ!」鼻からプリン
「幸太郎君! せっかく、旅のお供になってくれる女の子が!
しかも、可愛いのよ? 気立てもよさそうで、もうこんな機会は
もしかしたら二度と無いかもしれないのに!」
「って、え? なに? そういや、今どうやって首輪を破壊したの?
あいつ魔法使いだったの?」 ネクロマンサーだよ
「そ、そういえば、首輪をどうやって? いや、それより幸太郎君、
もう一度その子に首輪を・・・」
二人は大混乱した。
しかし、そんな中モコの『私を幸太郎様の奴隷にして下さい』
という声がきこえた。
「!」
「!」
アステラとムラサキはモコの顔をじっと見た。やはり女どうし、
ピンとくるものがあったのだろう。
「ふーん。そーなの。ふふーん。そっかー」
「ふふっ、そうですね。そういうことですか。ふふふっ」
アステラが立ち上がる。
「プリンご馳走様。あたしはさっきの太陽の
出力調整を仕上げたら、今日は寝ることにするわ」
「はい。私も片したら休みます。もう幸太郎君は大丈夫ですね」
二人は上機嫌になった。
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