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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
159/1043

中立な存在


 モコがなぜ、もう一度幸太郎の奴隷になりたいなどと今さら言いだしたのか? 



これはモコの立場になって考えれば理解できることだった。








幸太郎は全ての事情をモコに話した。その結果、モコは知ることになる。



幸太郎はこの世界に対して、一切、なんのしがらみも持たない、



完全に『中立な立場』だと。








確かに幸太郎はモコを助けた。



文字通り死ぬほどの苦痛をともなってなんとかモコを救出した。



しかし、『復活』をあてにしていたら



『命がけ』というわけでは、なかったのではないか?








モコの救出に失敗しても、幸太郎は生き返り、



そのまま旅を続けることになるだろう。



モコの行方は分からないが、だからといって



何か不都合が起きるわけでもない。



元々、幸太郎はこの世界の人間ではないのだから。








モコが恐れていること。それは幸太郎がエルロー辺境伯という



強大な貴族を実際に目にして、予想とのあまりの違いに驚き、



エルロー辺境伯に対して尻込みし、



子供たちを置いて逃げようとするのではないか、



ということだった。








(そして・・・間違いなく、モコが最も恐れていることは・・・)








幸太郎は月を見つめた。





『幸太郎が買収されるのではないか?』





と、いうことだろう。










(C)雨男 2021/11/21 ALL RIGHTS RESERVED






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