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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
155/1043

エルロー辺境伯


「私は一人、別の馬車に乗せられました。


そして、人狩りから首輪をつけられて、


『首都ダブリン』のデーブルス伯爵に売ると言われたのです。


馬車は『中継都市コナ』に向かう途中、


日が暮れたので野営の準備を始めました。


そして・・・盗賊が襲ってきたのです」





「そこへ、俺がひょっこり現れたってわけか・・・」





モコの村が襲われたのは今日だった。



急げば子供たちは助かるかもしれない、と幸太郎は思った。








「モコ、子供たちの行き先は『商業都市ユタ』と見て間違いないか?


その町から、さらに他の町へ移動する可能性はあるか?」





「いいえ・・・おそらく無いと思います。理由があります。


『商業都市ユタ』には、エルロー辺境伯がいるからです」





モコはエルロー辺境伯の『黒い噂』について説明した。



エルロー辺境伯は獣人や亜人を差別していて、



亜人の子供をつれてきては拷問して殺して遊んでいるという。








もちろん証拠は無い。








しかし、『亜人や獣人の子供がユタに連れ込まれるのを見た』



という証言は多かった。



そして、子供たちが町から出て行ったという話は全然ない。








さらに始末の悪いことに、王国の政府でもこのことは



知られているらしいのだ。



しかし、ボロボロになった王国で、国境を任せられるほどの



実力がある人物は他におらず、ユタへ配置換えを頼んだ手前、



黙認しているらしい。








「なんてひどい話だ・・・」 幸太郎は暗澹たる気分になった。










(C)雨男 2021/11/21 ALL RIGHTS RESERVED







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