表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
153/1043

村を放棄


 村のあちこちに火の手があがった。悲鳴が交差する。



村の長老は決断を下した。





「みんな逃げろ! 逃げるんじゃ! 村を放棄する! 村は終わりじゃ!」





村人は苦渋の決断を呑んだ。このままでは被害は増える一方だったからだ。








モコの父親と人狩りの手練れはまだ戦っていた。



しかし、モコの父親はすでに4回目の『ウルフクライ』を使用していた。



頭が割れるように痛い。吐き気もする。視界がおかしい。苦痛に顔がゆがむ。



その代わり、人狩りの手練れも指輪を全て失っていた。








モコが叫んだ。





「お父さん逃げて! お母さんと、弟・・・レオをお願い! 早く!」





モコの父親も、また、苦渋の決断をせざるを得なかった。



ここで倒れるまで戦えば、この手練れは倒せるかもしれないが、



家族が他の人狩りの餌食になってしまう。



それでは元も子もない。





「く・・・。モコ! 必ず助けにいくからな!!」





村人たちは散り散りに逃げた。・・・村は死んだ。








人狩りたちは、それ以上追ってこなかった。



追っても『割に合わない』と思っていたからだ。



何より依頼されていた子供たちは確保できていたし、



おまけに上玉の娘が手に入ったからだ。あとは村の金品をあさるだけでいい。










(C)雨男 2021/11/21 ALL RIGHTS RESERVED







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ