モコの父親VS人狩りの手練れ
モコの父親は『白狼族スキル・獣戦士』を発動。
これは大幅に身体能力と魔法耐性を強化する。
しかし、人狩りの手練れも『スキル・エリミネーター』を発動。
『獣戦士』に対抗する。
モコの父親は斬りあいの中で『白狼族スキル・ウルフクライ』を使用した。
これは吠えることで、一瞬ではあるが
相手や魔法の動きを止めるという恐ろしいスキルだ。
モコの父親は『ウルフクライ』で相手の動きを、一瞬だけ止めると、
強烈な一撃を人狩りの手練れに撃ち込んだ。
『手ごたえあり!』
しかし、確実にとらえたはずの斬撃なのに人狩りの手練れは無傷だった。
人狩りは『身代わりの指輪』というマジックアイテムを装備していたのだ。
しかも、合計8個も。
『ウルフクライ』も何度も使用はできない。使えば使うほど目まいと
頭痛がするようになる。戦闘スキルには代償があるのだ。
しかし、最初に焦れたのは人狩りの手練れのほうだった。
最初の『ウルフクライ』後の斬撃で『身代わりの指輪』が2個も砕けた。
それほどの斬撃だったのだ。
さらに2回目の『ウルフクライ』で指輪がやはり2個砕けた。
片手の指輪が全て砕け散った。
人狩りの手練れは『割りに合わない』と判断した。
「村に火を放て! 皆殺しにしろ!」
他の人狩りに指示を飛ばした。
(C)雨男 2021/11/21 ALL RIGHTS RESERVED