表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
149/1043

研究には金がいる


 ちょうど2週間目。子供たちはまた、



こっそり飴をもらいに学者のところへ行っていた。








しかし、その日はちょっとだけ様子が違った。近くの木に梯子がかけてあり、



枝の上で誰かがスケッチをしていた。小狼族は耳がいい。



樹上に二人いるのは、子供たちにはすぐにわかった。








しかし、特になんとも思わなかった。



学者はいつも何かを記録していたからである。








学者が近くの大きな石の上に、飴の袋を置いた。学者が離れると



子供たちは大喜びで飴の袋に近寄った。








その時、樹上から投網が降ってきた。網が子供たちを覆う。








子供たちは逃げようとしたが、手遅れだった。いつもの学者たちではなく



人相の悪い人狩りたちが、子供たちを取り囲んでいた。








樹上にいたのも、付近にいたのも全て人狩りだった。



学者は飴の袋を置いた一人だけ。





「悪いねえ、学問にはいろいろお金が必要なんだよ。


君たちもいい勉強になったろう? 


今後の人生に生かしてくれたまえ。まあ、もうすぐ終わる人生だがね。


薄汚い獣人が我々の役にたつんだ。いい人生だったと


神に感謝するのを忘れないようにな。あっはっは」










(C)雨男 2021/11/19 ALL RIGHTS RESERVED






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ