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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
148/1043

全ては罠だった


 モコの村の人々は、遠くからこっそり様子をみていたが、



特に不審な動きはなかった。



朝から山へ向かい植物や石を採取したり、



森で昆虫の観察を記録したりしていた。








夜も、馬車の周りで焚火をしているだけで、全くどこにも動く気配は無い。



身なりもよく、人相も良かった。とても人狩りや盗賊には見えなかった。



なにより、全く強そうにはみえない。間違いなく村人のほうが強い。








1週間もすると、好奇心旺盛な子供たち6人組は学者を、



こっそり見に行くようになった。



小川で学者が釣りをしていた時、学者は『これをあげよう』と言って



袋に入った飴を置いて馬車に戻っていった。








子供たちは大喜びだった。初めて食べるお菓子だった。








子供たちは度々、学者のところへ飴をもらいにいった。



子供たちに親への秘密ができた。








もちろん、子供たちも学者の手の届く範囲には近寄らなかった。



そこまで不用心ではない。



しかし、会話できるあたりまでは接近するようになった。



学者たちの様子に変化は全くない。








だが。








全ては罠だった。










(C)雨男 2021/11/19 ALL RIGHTS RESERVED






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