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異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
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首輪 2


 今聞いた『静電気』にしてもそうだ。



おそらく、やたらめったら無差別に発生はしないのだろう。



もし、違うなら逆に不便だ。大勢の給仕を持つ貴族は文句を言うはず。








・・・首輪は明確に『相手の意識』を読み取っている。



幸太郎はそう結論を出した。








『奴隷を連れ去ろうとするなど、所有者の意志に反する者へ静電気が出る』


『奴隷が主人に反逆したり、逃げようとすると首輪が締まる』


『幸太郎が一応死んだのに、所有者の権利が解除されなかった』








所有者から奴隷を奪おうとするならば、所有者を殺すしかない。



しかし、所有者が『戦え』と奴隷に命じたら、奴隷は死ぬまで戦うしかない。



モコのように檻に閉じ込められたりしていない限り、



必ず所有者より先に奴隷が死ぬ。








いったい何の魔法を改造したら、こんなに正確に所有者と奴隷の



意識が読み取れるのか? 幸太郎はさっぱり見当がつかなかったが



『かなり長い時間をかけて改良され続けたシステム』



で、あることだけは疑いようがなかった。





「所有者が外そうとしてもダメなのか?」





「所有者が脅されることもありうるので、


奴隷商人以外が外そうとすると、首輪が締まります」





「根深いな・・・」幸太郎は溜息が出た。










(C)雨男 2021/11/19 ALL RIGHTS RESERVED






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