表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界徒然行脚 『Isekai Walking~nothing else to do~』  作者: 雨男
ネクロマンサーとモコ 2
138/1043

敵には渡せない


「はい。莫大なお金がかかったそうです。


『バルド王国』は大陸の最北端に位置する裕福な国でした。


国境を接する国は南東の『ラーテル魔導連邦』、


南西の『ジャンバ王国』だけです。


『ラーテル魔導連邦』は領土に興味がありません。また、大陸中央の


『ホーンズ山脈群』の東側に炎龍の縄張りがあるため、


人が近寄らず野生の獣も多く、獲物には事欠きません。


結果、『ジャンバ王国』との小競り合い程度しか揉め事がなく、


国全体が豊かだったそうです」





「それが9年も持った理由か・・・」





「逆に、それほど裕福だった国でも9年しか持たなかった、


と、いうことです。しかし・・・」





「俺の『マジックボックス』はそれを覆す力がある・・・」





「その通りです。『マジックボックス』なら食料は全く腐りません。


補給部隊の人員も10万人もいりません。


全てご主人様がひとりだけいれば済むのです。


秋から冬の間に食料を詰め込むだけ詰め込めば、


あとは、適当に保存食や医薬品をを補給する部隊が


少しいるだけで軍が維持できます」





「ううむ、モコが言ってたことが、俺にもやっと理解できたよ。


軍事行動ひとつだけ見ても、今までの常識を根底から


覆すことができるわけだ・・・。歴史が変わる力なんだな・・・」





「そして、味方であれば良いのですが、敵に渡すわけにはいきません。


必ずご主人様を奴隷にするでしょう。


できなければ、ご主人様を殺すと思います」





「まいったなあ・・・」泣けるぜ










(C)雨男 2021/11/16 ALL RIGHTS RESERVED







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ